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水運で栄えた江戸川沿いの名所をたどる

千葉県と東京都の県境でもある江戸川沿いをめぐりながら、大都市江戸に物資を運ぶ水運で栄えた歴史や、豊かな自然が残るスポットを訪れるコースです。

江戸川で唯一残る渡船で、歌謡曲でも有名な「矢切の渡し」をスタートしたら、流山の地名の由来とされる「赤城神社」へ。

毎年、氏子や地元住民が協力して造りあげる大しめ縄は重さ約500㎏もあり、迫力満点です。

小林一茶とこの地のみりん醸造家であった秋元双樹との交流の歴史などがわかる「一茶双樹記念館」や、桜や紅葉の名所で国内最大級のフィールド・アスレチックもある野田市の「清水公園」に立ち寄ります。

千葉県の最北端にある県立関宿城博物館では、関宿城や水運の歴史を学ぶことができます。

所要時間
約6時間20分
交通手段
START
常磐自動車道松戸ICから約10分

矢切の渡し

小説やヒット曲の舞台として有名!江戸時代から続く渡し船

「矢切の渡し」は全国にその名を知られる渡し舟であり、江戸時代から約380余年もの間受け継がれてきました。柴又から矢切までを結ぶこの渡しは、小説『野菊の墓』やヒットした同名の歌謡曲にも取り上げられ、その知名度を確立しています。

江戸時代には、徳川幕府の政策により川に橋を架けることが禁止されていたため、渡し舟が重要な交通手段となっていました。街道に続く渡し舟は厳しく管理されていましたが、一方で対岸に農地を持つ農民のための渡し舟は許されており、現在でも旅人たちは矢切の渡しを利用して江戸川を渡ることができます。

また、情緒ある木製の手漕ぎ舟や、ヒバリ、ユリカモメの声などは「残したい日本の音風景100選」に選定。隣接されている展望台からは江戸川の流れや、東京の街並みを見渡すことができます。

約25分

赤城神社

迫力の大しめ縄行事や、流山の地名発祥伝説を持つ由緒ある神社

赤城神社は「大己貴命(おおなむちのみこと)」をご祭神として、江戸川東岸のこんもりとした小山の上に鎮座しています。かつての大洪水で群馬県赤城山の一部が流れてこの山になったとされる伝説があることから、流山という地名の由来に深いゆかりを持つ場所としても有名です。

同神社の鳥居には、重さが約500kgもある大しめ縄が取り付けられています。これは氏子と地元住民が協力して、毎年10月の上旬に行われる大しめ縄行事でつくられるものだそう。わら打ちの段階から始まって、竹を割って芯をつくり、そこにわらをびっしり巻き付ける。作業が熱を帯びるに従って縄は次第に太くなり、最後は長さ約6.5m、太さ約1.5mの大繩になるまで縄をより合わせる様子は迫力満点の一言に尽きます。

流山市指定無形民俗文化財にも指定され、毎年大勢の見物客でにぎわう行事です。

約5分

一茶双樹記念館

四季の風情が美しい小林一茶ゆかりの地

一茶双樹記念館は、流山を第二の故郷として親しんだ小林一茶と、当地の実業家で俳人の秋元三左衛門との交友にちなんで建てられた市の指定記念物(史跡)です。

「我ときて遊べや親のない雀」などの句で知られる一茶は旅する俳人として各地を漂泊しましたが、中でも流山には50回以上も訪れ三左衛門との交流を深めています。秋元三左衛門はみりん醸造創設者の一人として知られる大商人でありながら俳句の才もあわせ持ち、双樹の俳号で一茶を物心共に支えた人物でした。その交流を今に伝えて往時の風雅をしのばせます。

敷地には秋元本家、双樹亭、一茶庵の三棟が軒を連ね訪れる人を出迎えます。枯山水の庭は心を落ち着かせ、園内の緑も四季折々に味わい深い趣を醸し出しています。館内の茶房では景色を愛でながらお茶が楽しめ、思わず一句ひねりたくなるかもしれません。

約30分

清水公園

全国屈指の桜の名所。国内最大級のアスレチックも!

広々とした園内にはフィールドアスレチックやキャンプ・バーベキュー場をはじめ、多彩な施設が盛りだくさん!

迷路や巨大遊具と噴水がシンボルのアクアベンチャーは、子ども達に大人気です。幼児対象のアスレチックもあるので、小さなお子さんも安心してのびのび遊べます。

「日本さくら名所100選」に選ばれ、関東有数のツツジの名所としても知られる自然豊かな公園。花ファンタジアと呼ばれるエリアでは牡丹や藤をはじめ、バラやネモフィラなど約500種の花が咲き、四季折々の風情を楽しめます。秋には紅葉の美しさも際立ち、訪れる人を魅了します。

ポニー牧場やニジマス釣りで生き物とのふれあい体験も。幅広い世代の方に親しまれる、1日で遊びつくせないほど充実したレジャースポットです。

約30分

千葉県立関宿城博物館

利根川沿いに生きた人々の生活や文化、伝統産業の歴史に触れる博物館

お城のような天守閣が目印の千葉県立関宿城博物館は、ゆったり流れる二つの大河、利根川と江戸川が分岐する高台の堤防にそびえています。

一帯はかつて関東の水脈を押さえる利根川水系の要害として戦国武将が激しく覇権を争った場所であり、高瀬船や通運丸がにぎやかに往来して活気を見せた水運経済の中継地でもありました。

「河川とそれにかかわる産業」をテーマにすえ、3つの広い展示室を会場に、人々の生活や歴史を当時にタイムスリップしたかのようなわかりやすさで展示・紹介しているのが特徴です。

中でも見逃せないのが、室内に再現された高瀬船の大型模型。河岸問屋と醤油蔵を両脇に従えて、まるで当時の人々の息づかいまで聞こえてくるような臨場感が味わえます。

関宿城さくらまつりなど、季節の催事も盛りだくさんで同館ならではのレアな御城印が特に人気。

「ちば眺望100景」にも選出された展望室からの雄大な眺めは絶景です。

  • 外観
  • 外観
GOAL

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