「北総の小江戸」佐原を満喫
「北総の小江戸」と呼ばれる佐原の散策を楽しむコースです。
東日本屈指の古社「香取神宮」は、全国に約400社ある香取神社の総本山で、国宝「海獣葡萄鏡」など、数多くの収蔵品を誇ります。
利根川の水運で栄えた佐原には、川沿いに町屋が並ぶ当時の面影が残っています。
約300年の伝統を誇る佐原の大祭で実際に曳き回される山車を「水郷佐原山車会館」で見学した後は、小野川沿いの「さわら町屋館」で一休み。
全国地図を作った伊能忠敬の記念館や旧宅では、忠敬が使用した測量器具、測量図などの資料(国宝指定)や当時の暮らしぶりを知ることができます。
町並みを堪能した後は「水の郷さわら」で地域の新鮮な農水産物を購入することができます。
- 所要時間
- 約4時間5分
- 交通手段
- 鉄道・自転車
- JR佐原駅からレンタサイクルで20分
香取神宮
「香取さま」と親しまれる全国屈指の古社
茨城県の鹿島神宮と共に「鹿島さま、香取さま」と親しまれる香取神宮は、関東を中心に約400社ある香取神社の総本宮。その歴史は古く、創建は神武天皇18年(紀元前678年)と伝えられ、御祭神は日本書記に登場する経津主大神(ふつぬしのおおかみ)で勝利の神様。下総国一宮で明治以前から「神宮」の称号を与えられていたのは、伊勢・香取・鹿島の三社のみという、日本屈指の名社です。
香取神宮のシンボル的な建物は鮮やかな朱色の楼門。重要文化財に指定されており、楼上の額は「東郷平八郎」の筆です。檜皮葺(ひわだぶき)の屋根に黒を基調とした美しい本殿や経津主大神の荒魂を祀る奥宮、地震を抑える要石など見どころがいっぱい。樹齢1,000年を越える御神木や徳川光圀公が植えたとされる黄門桜もあります。また、国宝の海獣葡萄鏡(かいじゅうぶどうきょう)などたくさんの国・県指定の文化財を所有しています。
春はさくら、秋は紅葉が美しく、2月に節分祭、4月に御田植祭と神幸祭、11月に大饗祭、12月には団碁祭など1年を通じて多くの祭典がありますので、ぜひ訪れてみてください。
- 住所
- 香取市香取1697-1
- 電話番号
- 0478-57-3211
- 営業時間
- 【授与所、御朱印受付の時間】(通常)8:30~17:00
【祈祷受付】8:30~16:30
【宝物館受付】8:30~16:00 - 休業日
- 無休
- 約10分
水郷佐原山車会館
豪華な山車や大迫力の日本一の大人形!佐原で江戸の伝統に触れる
北総の小江戸とも呼ばれる佐原。「江戸優り(まさり)」と呼ばれる独自の文化を築き上げ、その集大成である「佐原の大祭」や「佐原囃子」は、ユネスコ無形文化遺産(国指定重要無形民俗文化財)に登録されています。水郷佐原山車会館は、これらの伝統や文化を後世に伝えるための3階建ての施設です。
1階には山車展示室とビデオシアターがあり、実際に「佐原の大祭」で使用される豪華な山車を展示。お祭りの熱気や山車の迫力を体感できます。2階展示室ではお祭りを盛り上げる佐原囃子の楽器、山車彫刻などを見て楽しめます。3階企画展示室では「佐原の大祭」の象徴として圧倒的なインパクトを持つ、人形師の魂が込められた日本一の大人形を間近で見学可能。大人形は毎年入れ替えが行われ、違った展示内容を楽しめます。
施設を通じて、約300年にもわたり受け継がれてきた粋な江戸優りの文化に触れられ、訪れるたびに新たな発見があるでしょう。
- 住所
- 香取市佐原イ3368(八坂神社境内)
- 電話番号
- 0478-52-4104
- 営業時間
- 9:00~16:30
- 休業日
- 月曜日(国民の祝日は開館)、年末年始
- 約1分
さわら町屋館(上川岸小公園)
カフェや軽食、お土産も扱う町屋風の観光休憩所
利根川の支流・小野川沿いは、かつて河港の町として賑わったエリア。関東地方初の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定された佐原地区の中心部であり、江戸・明治期の木造建築が軒を連ねています。そんな佐原の町の観光休憩
伝統的な佐原町屋の意匠で建てられた施設で、木の香りに包まれたくつろげる空間になっています。館内には気軽にひと息つける休憩場所のほか、香取市にちなんだお店が出店。香取市産季節のフルーツや自家製ソ
多目的広場では地域活性化のための多彩なイベントが開催されているので、そちらもぜひチェックしてみてください。
- 住所
- 香取市佐原イ499-1
- 電話番号
- 0478-79-9385
- 営業時間
- 10:00~20:00
- 休業日
- 月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日〜1月1日)
- 約2分
伊能忠敬記念館
国宝の伊能図や測量器具を見学!日本地図への理解が深まる記念館
伊能忠敬は、江戸時代に日本で初めての実測に基づく全国地図を完成させた人物。この記念館は忠敬の業績を称え、地図に対する理解を深められる施設です。
館内では忠敬が使用した測量器具、測量図、日記などの貴重な関係資料が保管・展示されています。また、忠敬の人生を年代に沿って追いかけ、その業績の集大成である「伊能図」を紹介しています。「伊能図」を含む国宝「伊能忠敬関係資料」は2ヶ月ごとに展示替えを実施。定期的に訪れることで、新しい刺激を受けられるでしょう。
川を挟んだ向かい側には、商家造りで瓦葺手家建ての「伊能忠敬旧宅」(国指定史跡)があります。モダンでどこか懐かしさを感じさせる記念館や旧宅は、昔ながらの建物が残る佐原の街並みに溶け込んでいます。
- 住所
- 香取市佐原イ1722-1
- 電話番号
- 0478-54-1118
- 営業時間
- 9:00~16:30(※「佐原の大祭」期間中の土~日曜日は18:00まで開館)
- 休業日
- 月曜日(祝日の場合は開館)、12月29日~1月1日
※「あやめ祭り」開催期間中は無休。あやめ祭りが中止の場合、月曜日は休館
- 約1分
伊能忠敬旧宅
築200年以上!伊能忠敬の暮らしを今に伝える旧宅を鑑賞
江戸時代に日本全国を歩いて測量し、日本で初めて実測日本地図を完成させた伊能忠敬。日本の歴史に残る偉人は、17歳から49歳までの32年間を佐原で過ごしました。
当時の伊能家は醸造業を中心に米穀や油商、廻船行を営んでいた佐原でも有数の商家。利根川の水運で賑わいをみせた小野川沿いに店舗があり、奥に主屋や土蔵などが残されています。国の史跡にも指定され、店舗と正門は忠敬が婿養子になる前から建っている、佐原でも古い時代のもの。歴史と共に大切に受け継がれてきた築200年以上の建物には、忠敬が暮らしていた江戸時代の面影が漂っています。そんな旧宅をじっくり鑑賞しながら、当時の暮らしや商店の賑わいを想像するのも一興です。
小野川に面した店舗の前には「だし」と呼ばれる荷揚げ場があり、川に架かる樋橋(とよはし)の上から「だし」と共に旧宅を眺めるのもおすすめ。当時の雰囲気をより一層感じられるでしょう。
- 住所
- 香取市佐原イ1900-1
- 電話番号
- 0478-54-1118
- 営業時間
- 9:00~16:30
- 休業日
- 年末年始(12月29日〜1月1日)
- 約10分
道の駅・川の駅 水の郷さわら
眼前に広がる利根川の大パノラマ!心ゆくまで食事や買い物を満喫
舟運で栄えた交易都市、佐原。「水の郷さわら」は雄大な利根川の入り江に位置する総合施設です。防災教育や観光情報など「水」と「人」とのふれ合いの場を提供し、情報を発信しています。また、地域特産品の販売やフードコート、河川を利用した各種レクリエーションなどのサービスが充実。
みずみずしい地元の新鮮野菜や地域の特産品、お土産などが揃っており、心ゆくまでショッピングを楽しめます。フードコートでは地元野菜をふんだんに使ったラーメンなど、こだわりのグルメを堪能できます。
観光船に乗り、利根川の美しい風景を眺めるのもおすすめ。1~5月の冬期は、隣接するいちご園「さわらリバーファーム」でいちご狩りを体験できます。利根川の大パノラマを眼前に、五感を満たす特別なひとときを満喫してみてはいかがでしょうか。
※ちばまるしぇキャンペーン(2024/9/2~2024/12/2)の対象は、地場特産品販売所となります。
- 住所
- 香取市佐原イ3981-2(道の駅)佐原イ4051-3(川の駅)
- 電話番号
- 0478-50-1183
- 営業時間
- 【道の駅】
特産品販売所・フードコート:8:00~18:00
休憩・情報コーナー:24時間
【川の駅】
防災教育展示:9:30~16:30
佐原河岸・水辺交流センター:9:00~17:00 - 休業日
- 【道の駅】
特産品販売所・フードコート:無休(施設点検日等を除く)
休憩・情報コーナー:無休
【川の駅】
防災教育展示・佐原河岸・水辺交流センター:月曜日(祝日のときは翌日)、年末年始、施設点検日
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