唯一無二の景観に感動! 房総のフォトスポットめぐり
木更津・君津・富津をドライブでめぐり、豊かな自然と、人々の営みにより形作られた景観など、フォトスポットとしても話題の場所をめぐるコースです。
洞窟から差し込む光が水面に反射してハート形を描く写真で話題になった清水渓流広場や、多数の磨崖仏が刻み込まれた岩谷観音堂やぐら群、迫りくる地層を間近で見られる灯籠坂大師の切通しトンネルなど、話題のフォトスポットも多数あります。
九十九谷展望台公園や鋸山ロープウェー山頂展望台からは房州の山並みや東京湾を一望できる大パノラマが楽しめます。
- 所要時間
- 約5時間50分
- 交通手段
- 車
- 館山自動車道君津ICから約40分
清水渓流広場(濃溝の滝・亀岩の洞窟)
インスタ映えスポット!洞窟内で見られるハートの光が話題に
房総半島内陸部の笹川上流に位置し、豊かな自然に囲まれる清水渓流広場。新緑、6月下旬が見頃とされるホタル、本州では最も遅く色づくといわれる紅葉と、四季折々の自然の景観を楽しむことができます。
洞窟から差し込む光が水面に反射し、ハート形を描き出す写真がSNSを中心に話題になってからは、フォトスポットとしての人気も上昇中。3月の春分と9月の秋分前後の早朝(午前6時30分から1時間程度)に、最もきれいなハート形が見えるのだとか。
この洞窟は、江戸時代に水田耕作のために人工的につくられました。また、遊歩道には、開運福寿を呼びこむ願いが込められた「幸運の鐘」があります。
※洞窟正面付近は落石・崖崩れのおそれがあるため、十分にご注意ください。
- 住所
- 君津市笹1954
- 電話番号
- 0439-56-1325
- 休業日
- 無休
- 約25分
九十九谷展望公園
まるで墨絵の世界!季節によって変化する山並みの風景
近代日本の随筆家、大町桂月が「鹿野山(かのうざん)の九十九谷の眺めは天下の奇観なり」と絶賛したという景観は、高宕山(たかごやま)をはじめとする上総(かずさ)丘陵が幾重にも連なる山並みの風景。これら山谷の織り成す景観を総称して九十九谷と呼びます。
夜明け前から日の出直後、そして日の入り前の情景は、まるで墨絵の世界。紅葉の季節に色づく木々のコントラストや雨上がりの早朝、霧の中に浮かび上がる趣ある風景など、四季折々に変化する表情を楽しむことができます。
文化勲章受章を受賞した東山魁夷(かいい)画伯の『残照』は、この眺望を基に描かれた作品。九十九谷展望公園から望む風光明媚な景観は、「房総の魅力500選」、「ちば眺望100景」、君津市の「20世紀遺産」に選定されています。
- 住所
- 君津市鹿野山東天峪119-1
- 電話番号
- 0439-56-1325
- 休業日
- 無休
- 約20分
岩谷観音堂やぐら群
行基が一夜で彫り上げた?全14窟の神秘的なやぐら群
古墳時代の横穴を再利用して重層的につくられたやぐら群。窟の壁面に掘られた多数の磨崖仏(まがいぶつ)や五輪塔、崖の中腹の観音堂を一巡りすれば、全国の零場を巡礼したのと同等のご利益があるといわれています。
窟の壁面が掘られたのは、中世から江戸時代までのあいだと考えられています。全14の窟から構成されるやぐら群は、奈良時代の高僧行基による一夜の作との言い伝えも。2窟の摩崖仏の他、3~14窟にも摩崖仏が彫られています。
写真の撮り方を工夫すれば、まるで海外の遺跡のようなエキゾチックな雰囲気に。人生で一度は立ち寄っておきたい穴場スポットです。
- 住所
- 富津市数馬268-3
- 電話番号
- 0439-80-1291
- 約10分
燈籠坂大師の切通しトンネル
弘法大師にゆかりがある光の明暗が美しい切通しトンネル
東善寺の境内にある、弘法大師(こうぼうだいし)が行脚中に 腰を休めたという伝説がある「燈籠坂大師堂」。燈籠坂大師堂へと続く参道となっている切通しトンネルは、夏にはさわやかな涼風が吹き抜ける隠れた名所。太陽が差し込む時間がシャッターチャンスです。
このトンネルは、かつて「造海城(つくろうみじょう)」という山城があったとされている場所につくられました。尾根の上り下りが急であったために、明治から大正にかけて掘られたといわれています。その後、昭和初期に地元住民によって切下げ工事を行い、現在の形になりました。奥行100m、高さは10m、光の明暗によって変化する風景は必見です。
- 住所
- 富津市萩生8-2
- 電話番号
- 0439-80-1291
- 営業時間
- 常時開放
- 休業日
- 無休
- 約10分
鋸山ロープウェー
関東の富士見100景に選出!鋸山から望むパノラマビュー
南房総国定公園に指定されている鋸山は、室町時代から良質な「房州石」の産地として知られ、建築や土木工事用材として切り出されました。1982年(昭和57年)にはその役目を終えましたが、垂直のがけとなって残る「石切り場跡」は、絶壁から迫り出した岩場の「地獄のぞき」と共に絶景スポットとなっています。名前の由来ともなった「鋸」の歯のような険しい稜線は、昔から東京湾に入る船の目印でした。
山頂駅展望台までは、ロープウェーでのぼることができます。頂上からの眺めは必見。360度のパノラマビューが広がり、晴れた日には富津岬を挟んで「東京スカイツリー」が望めるのだとか。運が良ければ房総丘陵から昇る初日の出と共に「赤富士」を眺められるかもしれません。鋸山から望む富士山は、国土交通省認定の「関東の富士見100景」にも選定されています。
(山頂駅から鋸山及び日本寺方面へは山道および石階段の道となります)
- 住所
- 富津市金谷4052-1
- 電話番号
- 0439-69-2314
- 営業時間
- 通常(2月16日~11月15日) 9:00~17:00
冬季(11月16日~2月15日) 9:00~16:00 - 休業日
- 無休(荒天の場合、運転を休止することがあります)