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<ちば文化資産>東葛飾 江戸・明治の歴史的建築物めぐり

東葛飾エリアで、ちば文化資産に指定された歴史的な建築物を巡るコースです。

「あじさい寺」として知られ、五重の塔と四季折々の花々の競演が美しい松戸市の「本土寺」や、江戸から明治にかけての豪農の暮らしぶりが伺える「旧吉田家住宅歴史公園」を訪れた後は、手賀沼湖畔の「道の駅しょうなん」で一休み。

柏野菜を使ったランチや、千葉名産の落花生を使ったソフトクリームが味わえます。

茅葺屋根の「旧手賀教会」は、民家から転用したもので、現存する日本で唯一の転用教会堂です。

我孫子市の「旧井上住宅」は手賀沼干拓に尽力した名主が暮らした建物を見学することができます。

所要時間
約5時間10分
交通手段
START
東京外環自動車道松戸ICから約10分

戸定が丘歴史公園(戸定邸・戸定歴史館)

明治時代の徳川家ゆかりの邸宅と庭園を有する公園 

水戸徳川家の11代当主である徳川昭武(あきたけ)ゆかりの公園で、「日本の歴史公園100選」に選出されています。

総面積約2.3ヘクタールの公園内には、ちば文化資産にも認定された戸定邸や国指定名勝となった美しい庭園のほか、戸定歴史館があります。

戸定邸は明治時代の徳川家の住まいがほぼ完全に残る唯一の建物。国の重要文化財にも指定されています。江戸幕府最後の将軍・徳川慶喜の弟である昭武が後半生を過ごし、慶喜も何度も訪れています。

戸定歴史館は、徳川家関連の資料や調度品を保存・公開。昭武が将軍名代として派遣されたパリ万博に関する資料や、戸定邸の歴史を語る文書などを展示しています。

公園内には紅白の梅や複数種の桜が植えられており、見頃になると多くの花見客が訪れます。木々が色づく季節には美しい紅葉の名所としても知られ、空気が澄んでいる冬には、高台からの眺望を楽しむことができます。

約35分

旧吉田家住宅歴史公園

広大な芝生公園にある国重要文化財の歴史的建造物は必見

旧吉田家住宅歴史公園は、江戸末期に建造された国の指定重要文化財。名主・吉田家の豪農ぶりがうかがえる邸宅が建っています。長大な長屋門は、その長さが25mもあります。茅葺屋根の重厚な造りの母家をはじめ、風情のある書院、苔に覆われた庭園、屋敷林など、まるでそこだけ時が止まったかのような佇まい。ひととき、静寂な時間を過ごすことができるでしょう。また広大な芝生広場もあり、自然もたっぷりと満喫できます。

2010年には敷地内の8棟が国重要文化財に指定され、2012年には庭園や屋敷林などが国登録記念物(名勝)に登録されました。

また不定期で紙漉きや行灯づくり、からかみ加飾体験、音楽関連のイベントが開催されるほか、来園者が参加できる文化体験も楽しみの1つです。

約20分

道の駅 しょうなん

地域のシンボルになり、人、モノ、コトをつなぐ道の駅

千葉県柏市にある道の駅しょうなんでは、2021年12月に新設棟「てんと」がオープンしました。その名前は地域のシンボルにもなる大きな三角屋根の形状と「点と点をつなぐこと」に由来し、さまざまな人、モノ、コトを結びつける重要な拠点として、今までにない道の駅を目指して運営されています。

「てんと」内にある「ちゃのごカフェ」では、地物の野菜や果実を使ったソフトクリームが人気。2022年4月にオープンしたレストラン棟「つばさ」では、地元の農産物をふんだんに使ったさまざまなメニューを提供しています。

地域の産物を知る「知産」と地域の消費方法を知る「知消」を意味する「知産知消」の理念を掲げており、農産物の知識と地域の想いを伝えることに力をいれているのだそう。施設内にある「知産知消マルシェ」には新鮮な野菜が並び、地元企業のお土産品や加工品も購入できます。


※ちばまるしぇキャンペーン(2024/9/2~2024/12/2)の対象は、直売所 知産知消マルシェとなります。

約10分

蓬莱山弘誓院福満寺

奈良時代の創建、火防観音と称され多くの文化財が残る

千葉県にある蓬莱山弘誓院福満寺は真言宗豊山派の寺院で奈良時代の創建と伝えられており、多くの文化財が残されています。その中でも特筆すべきは、千葉県指定文化財にも指定されている「聖観世音菩薩坐像」と「妙法蓮華経版木」です。

特に「聖観世音菩薩坐像」は13世紀の奈良仏師「定慶」の影響を強く受けた貴重な仏像で、60年に1度だけ御開帳されます。「妙法蓮華経版木」は、本堂の屋根葺替工事の際に発見され、地域の寺院を中心とした出版活動の貴重な証です。

また、境内には柏市指定文化財にも指定された雌雄の銀銀杏がそびえ立ち、その風景は訪れる人々を魅了します。大正期の鐘楼もその美しさが認められ、柏市都市景観賞を受賞しました。寺院では、寺子屋体験やプチ修行などの行事も開催しており、大人から子どもまで誰でも楽しく参加することができます。

約15分

旧手賀教会堂

千葉県指定文化財で、首都圏最古の教会

旧手賀教会堂は、明治初期に建てられたロシア正教の教会堂です。日本で唯一の茅葺民家転用教会堂であり、現存する教会堂としては首都圏最古のもの。その歴史を未来につなげるため、千葉県指定文化財にも指定されています。

教会堂として移築されてから140年目の2020年に保存修理工事が行われ、2021年4月10日に一般公開を再開しました。

この教会堂は、明治時代の原風景を今に伝える宝であり、訪れた人々が見て、触れて、感じることのできる施設として整備されています。聖堂のドアや壁面の聖画といった貴重な文化財は、日本の歴史と文化の深さを感じさせてくれます。

約10分

旧井上家住宅

築100年越!現代に受け継がれた幕末に建てられた名主邸

旧井上家住宅は、我孫子の名家の生活を実際に体験しながら知ることができる貴重な場所です。井上家は、現在の銀座で食料雑貨商「近江屋」を経営していました。その後、享保の改革の一環として着手した手賀沼の干拓事業を機に、我孫子に移住。名主となり、干拓事業の中心的な役割を担ったとされています。
敷地内には9棟の歴史的建造物が現存。当時の暮らしと建物を今に伝える遺産として、市指定文化財に指定されています。築100年以上の重厚感ある梁や趣のある建具など、歴史を存分に感じられる空間で学びの時間を過ごしてみませんか。
GOAL

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