東京駅発、公共交通で行ける松戸市の歴史を感じる半日モデルコース
- 所要時間
- 約5時間
- 交通手段
- 電車、バス、徒歩

- JR上野東京ライン東京駅より乗車後JR松戸駅下車
- JR松戸駅から徒歩15分
戸定が丘歴史公園(戸定邸・戸定歴史館)
明治時代の徳川家ゆかりの邸宅と庭園を有する公園
水戸徳川家の11代当主である徳川昭武(あきたけ)ゆかりの公園で、「日本の歴史公園100選」に選出されています。
総面積約2.3ヘクタールの公園内には、ちば文化資産にも認定された戸定邸や国指定名勝となった美しい庭園のほか、戸定歴史館があります。
戸定邸は明治時代の徳川家の住まいがほぼ完全に残る唯一の建物。国の重要文化財にも指定されています。江戸幕府最後の将軍・徳川慶喜の弟である昭武が後半生を過ごし、慶喜も何度も訪れています。
戸定歴史館は、徳川家関連の資料や調度品を保存・公開。昭武が将軍名代として派遣されたパリ万博に関する資料や、戸定邸の歴史を語る文書などを展示しています。
公園内には紅白の梅や複数種の桜が植えられており、見頃になると多くの花見客が訪れます。木々が色づく季節には美しい紅葉の名所としても知られ、空気が澄んでいる冬には、高台からの眺望を楽しむことができます。
- JR松戸駅西口より市川行のバスで下矢切下車徒歩約30分又はタクシーで約7分
矢切の渡し
小説やヒット曲の舞台として有名!江戸時代から続く渡し船
「矢切の渡し」は全国にその名を知られる渡し舟であり、江戸時代から約380余年もの間受け継がれてきました。柴又から矢切までを結ぶこの渡しは、小説『野菊の墓』やヒットした同名の歌謡曲にも取り上げられ、その知名度を確立しています。
江戸時代には、徳川幕府の政策により川に橋を架けることが禁止されていたため、渡し舟が重要な交通手段となっていました。街道に続く渡し舟は厳しく管理されていましたが、一方で対岸に農地を持つ農民のための渡し舟は許されており、現在でも旅人たちは矢切の渡しを利用して江戸川を渡ることができます。
また、情緒ある木製の手漕ぎ舟や、ヒバリ、ユリカモメの声などは「残したい日本の音風景100選」に選定。隣接されている展望台からは江戸川の流れや、東京の街並みを見渡すことができます。
- JR松戸駅から常磐線柏方面乗車後北小金駅下車徒歩10分
長谷山 本土寺
松戸市内屈指の花の名所!別名「あじさい寺」として名高い日蓮宗の名刹
朱塗りの仁王門へと続く参道には、水戸光圀の寄進と伝えられる古松・老杉が植えられています。境内に入ると高さ約18mの五重塔が印象的。桜・楓などの古木とともに四季折々の空間を演出しています。
初夏に約50,000株のあじさいが境内を埋め尽くす光景はまさに圧巻!五重塔とあじさいの共演が美しく、花菖蒲とともに名所として知られています。
秋になるとたくさんの紅葉が赤色に染まり、境内はより一層風情豊かな彩りに。そのほか、梅や木蓮、コブシや藤、曼珠沙華などの花も見ることができ、年間を通して多くの参拝者が訪れます。
本土寺の宝物殿には、国指定重要文化財である「諸人御返事」や「大学三郎御書」など宗祖日蓮聖人ゆかりの書や「梵鐘」が収められています。