北総で古代のロマンを感じる旅
古代遺跡の宝庫である北総エリアの代表的な史跡や博物館をめぐるコースです。
古くから多くの人々が暮らしていた北総地域には貝塚や古墳などが数多く残されています。
神崎町の西野塚貝塚は我が国でも最も古い縄文時代早期初頭の貝塚で、当時の暮らしぶりが伺えます。
栄町から成田市にかけて位置する「龍角寺古墳群・岩屋古墳」では方墳、芝山町の「殿塚・姫塚」では前方後円墳など、時代により変化する古墳の姿を見ることができます。
また、約27万点の資料を誇る佐倉市の「国立歴史民俗博物館」や、造形美あふれる埴輪を堪能できる芝山町の「柴山古墳・はにわ博物館」も必見です。
- 所要時間
- 約6時間30分
- 交通手段
- 車
- 圏央道神崎ICから約10分
西の城貝塚
太古の生活に触れられる!国内でも最古に属する貴重な貝塚
淡水と海水の接点に生息するヤマトシジミを主体とし、淡水産のタニシ、カワニナ、階水産のハマグリ、オキシジミからなる径20mの主淡貝塚です。「わくわく西の城」の敷地内にあり、国内でも最古に属します。縄文時代早期初頭のころのもので、縄文人が初めて食糧資源を海に求め、形成したもの。遠い昔、神崎町の地で生活していた人類の様子をうかがい知ることができます。
県指定史跡に指定されており、貝塚文化と呼ばれる千葉の縄文文化の中でも貴重な貝塚です。古代のロマンに触れ、思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
- 住所
- 香取郡神崎町並木671
- 電話番号
- 0478-72-1601
- 営業時間
- 毎週火~金曜日 9:00~17:00
- 休業日
- 土~月曜日、祝祭日
- 約25分
龍角寺古墳群・岩屋古墳
県内有数の大規模古墳群を見学して新しい歴史を発見!
「龍角寺古墳群・岩屋古墳」は、古墳時代後期(6世紀)から終末期(7世紀)に形成されたと考えられる、県内有数の大規模古墳群。多くの古墳が良好な状態で保存されており、国の史跡に指定されています。
現在、確認されている古墳の総数は115基。印旛沼に面する台地の縁辺部には6世紀の円墳や前方後円墳が、中央部(県立「房総風土記の丘資料館」周辺)には、やや大規模な円墳、前方後円墳が並んでいます。
この古墳群と周辺遺跡の背景には、印旛沼北岸から香取海南岸に本拠を置いた一豪族が、大和王権の東国支配が確立されていく過程で王権の代行者としての地位を獲得し、律令国家成立後も国家機構の一翼を担う在地勢力となったことが考えられています。
- 住所
- 印旛郡栄町龍角寺1039-1地先
- 電話番号
- 043-223-4082
- 営業時間
- 龍角寺古墳群(千葉県立房総のむら内):9:00~16:30
岩屋古墳:なし - 休業日
- 龍角寺古墳群(千葉県立房総のむら内):月曜日(祝・休日の場合は翌日休館)
岩屋古墳:無休
- 約30分
国立歴史民俗博物館
誰でも楽しく日本の歴史と文化に触れられる博物館
「歴博」の愛称で親しまれている国立歴史民俗博物館は、日本の歴史と文化について総合的に研究・展示する歴史民俗博物館です。1981年に研究施設として開設、1983年より博物館として一般公開されるようになりました。
展示には実物資料や精密な複製品、学問的に裏付けられた復元模型などを積極的に取り入れ、先史・古代から現代に至るまでの歴史と列島の民俗文化をわかりやすく紹介しています。博物館本館のほか、生活文化と関わりの深い植物を植栽した「くらしの植物苑」で、のんびり散策を楽しむのもおすすめ。
古代カレーなどのオリジナルメニューも食べられる「レストランさくら」、歴史グッズを販売するミュージアムショップなど、誰でも楽しく歴史に触れられます。
- 住所
- 佐倉市城内町117
- 電話番号
- 043-486-0123
050-5541-8600(ハローダイヤル) - 営業時間
- 3月~9月:9:30~17:00(入館は16:30まで)
10月~2月:9:30~16:30(入館は16:00まで) - 休業日
- 月曜日(月曜日が休日の場合は開館し、翌日休館)、年末年始(12月27日~1月4日)
その他臨時休館あり
※公式ホームページ等をご確認ください。
- 約45分
殿塚・姫塚
桜に彩られる国指定の古墳史跡
殿塚・姫塚は前方後円墳4基・円墳13基からなる芝山古墳群に属している国指定の史跡です。後円部南側にある殿塚は長さ88m・高さ13mで、山武地方最大級の墳丘墓となっています。規模や埋葬品から当時この地を治めていた盟主が被葬者と推測されました。
一方の姫塚は長さ58.5m・高さ6mで前方側面南側に位置しています。姫塚は特に保存状態が良く、1956年の調査ではほぼ完全な形の埴輪列(はにわれつ)が発掘されました。殿塚・姫塚は6世紀末から7世紀初頭の古墳で、この埴輪列の出土によって形象埴輪配列の意味が解き明かされました。
また、周辺には100本前後のソメイヨシノが植林されています。春先は桜の美しさと歴史のロマンを同時に楽しめる隠れた名所です。儀式・パレードの再現といった独特な催しで知られる「はにわ祭り」を毎年11月に開催。芝山町最大級の祭ですので、ぜひ一度足を運んでみてください。
- 住所
- 山武郡横芝光町中台1462
- 電話番号
- 0479-84-1358
- 約10分
芝山町立芝山古墳・はにわ博物館
古墳時代から現代への繋がりを学べる歴史ミュージアム
古代遺跡の多い千葉県内でも、特に芝山町のある下総台地(しもうさだいち)一帯は古墳の宝庫。古墳時代後期につくられたはにわを、当時の古墳文化と共に紹介する博物館です。
コンセプトは「わかりやすく、かつ楽しく、現代からみた古墳時代を」。3つに分けられた展示室のうち、第1展示室は、主に古墳とはにわについて学ぶエリア。県内各地の古墳から出土した数々のはにわや副葬品を展示しています。第2展示室は古墳時代の生活や技術が学べるエリア。当時のファッションや住居の様子が再現されています。第3展示室は旧石器時代、縄文時代、弥生時代や奈良・平安時代、中世など、古墳時代以外の遺跡から出土した遺物を参考展示するエリアです。
入口受付には、芝山町周辺の古墳から出土したはにわをモチーフにしたレプリカなど、さまざまなミュージアムグッズも販売されています。来訪の記念に、お気に入りを見つけてみてはいかがでしょうか。
- 住所
- 山武郡芝山町芝山438-1
- 電話番号
- 0479-77-1828
- 営業時間
- 9:00~16:30
- 休業日
- 月曜日(月曜日が祝日の場合は開館し、翌日休館)
祝日の翌日(金曜日が祝日の場合は翌日開館)
年末年始