冒険心を刺激!千葉の絶景洞窟&トンネルスポット16選
自然の神秘に包まれた洞窟やトンネルは、まるで別世界に迷い込んだかのような不思議な魅力を持っています。そんな冒険心を刺激する場所こそ、インスタ映えする絶景スポットの宝庫! 今回は千葉にある、美しくて幻想的な洞窟やトンネルを厳選して16箇所ご紹介します。息を呑むような美しい光景や、心に残る一瞬を写真に収めたいあなたにぴったりの場所が見つかるはず。さあ、カメラを片手に未知の世界へと足を踏み入れてみましょう!
絶景洞窟&トンネルスポットMAP
- 大波月海岸
- 小浦海岸
- 守谷海岸(渡島)
- 鵜原海岸(白い鳥居)
- 大房岬自然公園(ビジターセンター)
- 伏姫籠穴
- 沖ノ島公園
- 館山海軍航空隊 赤山地下壕跡
- 清水渓流広場(濃溝の滝・亀岩の洞窟)
- 燈籠坂大師の切通しトンネル
- 岩谷観音堂やぐら群
- 向山・共栄トンネル
- 鋸山 日本寺(地獄のぞき)
- 掩体壕
- 永昌寺トンネル
- 月崎トンネル
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【御宿町】
大波月海岸
ロウソク岩と洞穴から見る絶景
「ロウソク岩」は、先がとんがった奇岩で、ひと際存在感を放っています。海に浮かぶその姿は、特に夕暮れ時や朝焼けの時間帯にそのシルエットが一層際立ち、幻想的な光景を作り出します。また、海岸沿いには神秘的な「洞穴」もあり、入り口から見える海の景色は、まるで絵画のような美しさです。
大波月海岸は、星空撮影においても非常に有名で、人工の光が少ないため、星々がくっきりと見えることが特徴です。数多くの星が瞬く中で、天の川が見えることもあり、まさに「星の海」と大海原の競演を見ることができます。天の川の撮影は冬場2月から3月がベストシーズンです。
※干潮時に入ることをおすすめします。
※波や落石にご注意ください。海岸へ抜ける道は整備されておりません。足場も悪く、海岸は岩場もあるので、細心の注意が必要です。1人では立ち入らないようにお願い致します。
<住所>
千葉県夷隅郡御宿町岩和田
小浦海岸
誰にも教えたくないと言わせる絶景ビーチ
薄暗いトンネルとけものみちを抜けた先には、果てしない大海原が出迎えてくれます。洞窟から見えるリアス海岸と海、雲のコントラストは”これぞフォトジェニック”という美しさです。ほかにも、大自然に囲まれてこのエリアは海浜植物などの撮影も楽しむことができます。
※波や落石にご注意ください。海岸へ抜ける道は整備されておりません。足場も悪い場所があります。携帯電波が届きません。
<住所>
千葉県夷隅郡御宿町岩和田
【勝浦市】
守谷海岸(守谷洞窟)
関東の沖縄!?白い砂浜とコバルトブルーに輝く海岸
「日本の渚百選」や 「快水浴場百選」、「日本の水浴場88選」に選ばれた守谷海水浴場のある守谷海岸。渡島は、海岸から約170m沖合にポツンと浮かぶ、赤い鳥居のある小さな島です。年に20回ほどの干潮時には、砂浜と渡島がつながる自然現象を見ることができます。
守谷洞窟は守谷湾の西岸にある海触洞窟で、「峰須賀公(蜂須賀氏の当主)」が、落城の際に身を隠したという伝承がある洞窟。迫力のある岩肌や遺跡のような岩場もあり、見どころ、撮りどころが満載なスポットです。
※洞窟までは岩場が続きますので、干潮時がおすすめです。
<住所>
千葉県勝浦市守谷地先
鵜原理想郷
天才歌人与謝野晶子らも愛した『鵜原理想郷』
鵜原理想郷は、鵜原地区の南東部に位置し、鵜原海岸を抱くように海に突き出ています。 ハイキングコースとしても有名で、アクティビティが充実したエリアです。海岸線には理想郷の名にふさわしい、どこを切り取っても絶景が待ち構えています。洞門から覗く海原や海岸の裾野に広がる岩場の造形美は見飽きることはありません。
星空観察スポットとしても有名です。
<鵜原海岸>
海岸に立つ大きな「白い鳥居」は、八坂神社の一ノ鳥居。海に向かって立つその姿は見る人に荘厳な印象を与えます。晴れた日の海の青と白い鳥居のコントラストは、まさに息を飲む美しさ。同辺りがオレンジに染まる夕暮れや天の川が輝く夜にも、それを背景に表情の異なる美しさを見せてくれます。
<住所>
千葉県勝浦市鵜原地先
Column
千葉県勝浦市は関東随一の避暑地⁉おすすめの観光地/グルメ/勝浦朝市までご紹介します!
千葉県にある勝浦市では、明治39年(1906)以降一度も35℃を超える「猛暑日」がなく、30℃を超える気温もわずか数日のみとなる関東随一の避暑地となっています。東京都心と比べて夏は3℃から5℃近くも涼しいため、夏のレジャーや観光におすすめのスポットとなっています。夏だけでなく、冬は温暖な気候で雪はもちろん雨も少ない地域となっています。
今回は、そんな海や自然に囲まれた、千葉県勝浦市の魅力を勝浦タンタンメンや勝浦朝市などのグルメをはじめ、ご紹介します!
【南房総市】
大房岬
ノスタルジックな要塞跡地と伝説の窟
大房岬は行楽施設が充実しており、展望台、芝生広場、洞穴、岩礁、砂浜、地層、要塞跡地など見どころが満載です。
その豊かな自然の中に、かつて防衛の基地として築かれた要塞が残されています。
当時に思いを馳せながら、タイムトリップしたような探検気分を味わえます。
<大房岬要塞跡地 >
大房岬の要塞群。南房総市の市指定文化財になっています。
大房岬要塞の歴史は、幕末の黒船来襲に端を発し、江戸時代末期に防衛目的で設置された台場(要塞)から始まります。1847年に大筒が設置され、その跡が土塁として残っています。明治時代には日清・日露戦争に備えて、艦砲射撃の演習場として使用され、砲弾跡も残っていますが、風化が進んでいます。
昭和初期、陸軍は東京湾防衛のために大房岬を買収し、要塞化工事を開始。照明所や発電所が建設され、昭和11年には巡洋戦艦「鞍馬」の砲塔が設置されました。しかし、航空機時代の到来とともに、実際に使用されることはなく、終戦を迎えました。
<行者の窟(ぎょうしゃのいわや)>
約1300年前、海賊が役の行者に捕えられ、洞窟に閉じ込められました。その後、慈覚大師に助けられた海賊は金の竜となって天に昇り、その跡がこの洞窟だと伝えられています。
<大房不動滝(たいぶさふどうたき)>
湧水池から流れる大房岬唯一の滝で、里見義実もこの滝で身を清め、不動尊に武運を祈願したと伝えられています。
<弁財天の洞窟>
大房岬西端にある弁天様を祀った洞穴は、伝説によると、八キロ先の那古弁天の洞穴まで続いていると言われています。
<住所>
千葉県南房総市富浦町多田良1212-29
(ビジターセンター)
伏姫籠穴
『南総里見八犬伝』を辿る山散歩
房総丘陵の富山中腹にある「伏姫籠穴」は、江戸時代の戯作者・滝沢馬琴の作品『南総里見八犬伝』に登場する場所です。物語では、伏姫と八房(里見義実の愛犬)が隠れて過ごした洞窟とされています。伏姫を取り戻しに来た許嫁によって八房が撃たれ、八房のために「犬塚」が築かれました。
荘厳な山門をくぐり、神秘的な木々に囲まれた山道を登ると物語の世界が待っています。
清らかな空気と静けさのなか、幻想的な世界をカメラにおさめたくなります。
<住所>
千葉県南房総市合戸
おすすめの南房総モデルコース
【館山市】
沖ノ島
子供から大人まで楽しめる、無人の冒険島
沖ノ島は館山湾の南端に位置している島で、南房総国定公園のひとつです。以前は500m沖合にあった島ですが、関東大震災による隆起などで、現在は陸続きになっています。周囲約1kmの無人島で、ヤブニッケイやタブノキなど温暖帯の海岸林で覆われています。多種多様な海岸動植物が共存し、サンゴ生息地の北限域としても知られています。
そんな沖ノ島には撮影ポイントが山のようにありますが、やはり人気は洞窟。洞窟から覗くコバルトブルーの海は、光と影の演出とともに美しさを増します。
<住所>
千葉県館山市富士見地先
館山海軍航空隊赤山地下壕跡
内部見学ができる戦争遺跡
館山市を代表する戦争遺跡として、史跡にも指定されている「館山海軍航空隊 赤山地下壕跡」は、全長約1.6kmと全国的にも大規模な防空壕です。
建設が始まった正確な時期は不明ですが、関係者の証言などを基に推測すると、アメリカ軍の空襲が激化した太平洋戦争末期に工事が開始され、終戦を迎えるまでその作業が続けられていたことがわかっています。
中に進むと、まるで異空間に迷い込んだような不思議な感覚に囚われます。時を忘れたような遺跡を、その目と写真に焼き付けてください。
<住所>
千葉県館山市宮城192-2
※令和7年11月6日早朝、赤山地下壕内の見学ルートで一部崩落を確認しました。
調査・点検し、安全性が確認できるまでの間、赤山地下壕跡は休壕します。
再開時期が決まり次第、HPでお知らせします。
【君津市】
濃溝の滝・亀岩の洞窟
映えだけじゃない、五感で堪能するフォトスポット
房総半島内陸部の笹川上流に位置し、豊かな自然に囲まれる清水渓流広場は四季折々の美しい景観を楽しめる自然公園として有名です。
さらに名を知らしめたのが、洞窟と光が演出するハートの写真。ファンタジックな世界観も相まって、多くの観光客が訪れています。3月の春分と9月の秋分前後の早朝(午前6時30分から1時間程度)に、最もきれいなハート形が見えるのだとか。
ハートに出会えなくともご安心を。年間を通じて、洞窟と滝が織り成す絶景は、時間や季節によってその表情を変え、訪れるたびに新たな感動を与えてくれます。ハートを超える奇跡の瞬間を、ぜひ捉えてください。
※洞窟正面付近は落石・崖崩れのおそれがあるため、十分にご注意ください。
<住所>
千葉県君津市笹1954
【富津市】
燈籠坂大師の切通しトンネル
光と陰に彩られる参道トンネル
東善寺の境内にある、弘法大師(こうぼうだいし)が行脚中に 腰を休めたという伝説がある「燈籠坂大師堂」。燈籠坂大師堂へと続く参道となっている切通しトンネルは、夏にはさわやかな涼風が吹き抜ける隠れた名所。太陽が差し込む時間がシャッターチャンスです。
このトンネルは、かつて「造海城(つくろうみじょう)」という山城があったとされている場所につくられました。尾根の上り下りが急であったために、明治から大正にかけて掘られたといわれています。その後、昭和初期に地元住民によって切下げ工事を行い、現在の形になりました。奥行100m、高さは10m、光の明暗によって変化する風景は必見です。
<住所>
千葉県富津市萩生8-2
岩谷観音堂やぐら群
地元の人々が守る、御利益の宝庫
古墳時代の横穴を再利用して重層的につくられたやぐら群。窟の壁面に掘られた多数の磨崖仏(まがいぶつ)や五輪塔、崖の中腹の観音堂を一巡りすれば、全国の零場を巡礼したのと同等のご利益があるといわれています。
窟の壁面が掘られたのは、中世から江戸時代までのあいだと考えられています。全14の窟から構成されるやぐら群は、奈良時代の高僧行基による一夜の作との言い伝えも。2窟の摩崖仏の他、3~14窟にも摩崖仏が彫られています。
写真の撮り方を工夫すれば、まるで海外の遺跡のようなエキゾチックな雰囲気に。人生で一度は立ち寄っておきたい穴場スポットです。
<住所>
千葉県富津市数馬268-3
Column
千葉のアジフライ6選!~房総で食べることができる黄金アジの名店もご紹介!~
自然や海に囲まれた千葉県は、アジの名産地であり、特に東京湾近海で水揚げされている根付きのアジ「黄金アジ」は、黄金色に輝く魚体と脂のりの良さから、絶品として知られています。 千葉で獲れるアジは、身が引き締まっていて、脂が乗っているのが特徴です。特に、初夏から秋にかけてが旬で、この季節のものは特に美味しくいただけます。
今回は、そんな千葉県で美味しいアジフライを食べることのできるお店を周辺の観光スポットとあわせてご紹介します。
おすすめのかずさ・臨海モデルコース
【大多喜町】
向山・共栄トンネル
新旧上下の二重構造トンネル
向山・共栄トンネルは、県道81号線のすぐそばにある、全長約110mの素掘りのトンネル。
上段の古いトンネルの下にあとから新しいものが掘られたため、珍しい二層構造となっています。トンネルは一つですが、西側にあるのが共栄トンネル、東側にあるのが向山トンネルです。
緑色のグラデーションで彩られるトンネル内は幻惑的な雰囲気で、撮影スポットとしても有名です。養老渓谷の旅では立ち寄りたいスポットです。
<住所>
千葉県夷隅郡大多喜町葛藤932
Column
養老渓谷の魅力を徹底解説!便利なレンタサイクルで周辺のスポットも巡ります
温泉や紅葉の名所として有名な「養老渓谷」は、都心からのアクセスが良好ながら、秘境感たっぷりの観光名所。『日本一遅い紅葉スポット』としても知られており、晩秋まで紅葉を楽しむことができます。
また、温泉や紅葉の他にも、滝巡りや渓流釣りなど、楽しみ方は多岐にわたります。その中でも今回は、約8kmの養老渓谷をレンタサイクルで巡り、道中の観光スポットを含めて幅広くご紹介していきたいと思います!
【鋸南町】
鋸山
採石の舞台、千葉屈指の観光スポット「鋸山」
鋸山には石切り場跡が残されており、古代の遺跡を彷彿させる景観が楽しめます。秘境を旅する探検家の気分を味わってみてはいかがでしょうか。
<切通し跡>
「切り通し」は岩壁を切り抜き作った道で、石材や石の屑を搬出するために作られました。歴史を感じる人工物と自然が織りなす空間がとても神秘的で、パワーをもらえるように感じます。
<吹抜洞窟>
この洞窟は、別名’’白亜の神殿''とも呼ばれ、秘境マニアの中では有名スポットらしいです。切り取った石をレンガのように積み上げることで、天井が崩れないようになっています。
おまけ<ハート>
猫丁場の目の前には、ハートの形をしたアート作品がありました。こちらは、空間開発研究所 飯田善郎ベンヤミンさんの作品だそうです(制作:2021年)。近くにベンチもり、休憩には丁度いいポイントです。
<住所>
千葉県安房郡鋸南町鋸山
Column
絶景と歴史が詰まった鋸山!ロープウェーと登山の魅力を徹底解説します
鋸山は低山のため、初心者でも登山がしやすいだけでなく、ロープウェーや車でも山頂へ行けるなどの手軽さが魅力。一方で、日本寺の「地獄覗き」や石切り場跡などの有名な絶景ポイントも多いことから、1年を通して多くの観光客が訪れています。今回は、ロープウェーを使ったルートと、登山ルートを徹底解説していきたいと思います。さらに、周辺施設も幅広く紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください!
【茂原市】
掩体壕(えんたいごう)
住宅街に佇む、コンクリートの遺跡
掩体壕は、敵機の攻撃から飛行機を隠し、守るための格納施設です。太平洋戦争中に、茂原海軍航空基地の北側に作られました。
茂原市の住宅街には今も10基残っており、大型の1基は茂原市の文化財に指定されています。
かまぼこ型のコンクリートの遺構。貴重な戦争遺跡として一見の価値があります。
<住所>
千葉県茂原市本小轡1108-2
【市原市】
永昌寺トンネル
日本古来の観音掘り、通称「王将トンネル」
千葉の地には、柔らかい地質の特性から、素掘りのトンネルが点在しています。
明治31年に作られた永昌寺トンネルの内部は剥き出しの地層を見ることができ、化石を見つけることもできます。その形状は将棋の駒のようで、その独特な造形から「観音掘り」と呼ばれています。
光指すその先は何が待っているのか?幻想的なシャッターチャンスをお見逃しなく。
※道幅が狭いため、十分注意して走行してください。
<住所>
千葉県市原市月崎
月崎トンネル
撮影地でも有名な不思議トンネル
二連のトンネルにも見えますが、もとはひとつのトンネルで、天井が抜けた部分から光が差し込む様子が神秘的です。
見上げた先に美しい森林が見え、新鮮な構図を楽しむことができます。
※現在月崎トンネルは、崩落の危険性があるため一般の立ち入りを制限しています。
<住所>
千葉県市原市柿木台