養老渓谷の魅力を徹底解説!便利なレンタサイクルで周辺のスポットも巡ります
温泉や紅葉の名所として有名な「養老渓谷」は、都心からのアクセスが良好ながら、秘境感たっぷりの観光名所。『日本一遅い紅葉スポット』としても知られており、晩秋まで紅葉を楽しむことができます。
また、温泉や紅葉の他にも、滝巡りや渓流釣りなど、楽しみ方は多岐にわたります。その中でも今回は、約8kmの養老渓谷をレンタサイクルで巡り、道中の観光スポットを含めて幅広くご紹介していきたいと思います!
養老渓谷の最新情報(2023年11月末時点)や、直近で開催されるイベント情報なども掲載していますので、ぜひ最後までご覧ください。
★今回のコースルート
- 滝見苑けんこう村 ごりやくの湯
- 山里のジェラテリア 山猫
- 栗又の滝
- 山の駅 養老渓谷 喜楽里
- 向山・共栄トンネル
- 観音橋
- 養老渓谷駅足湯
- (帰着)滝見苑けんこう村 ごりやくの湯
- 金神の滝
Google Mapの読み込みが1日の上限回数を超えた場合、正しく表示されない場合がございますので、ご了承ください
1.養老渓谷ってどんなところ?
房総半島の中心部に位置し『房総の奥座敷』と呼ばれる養老渓谷は、房総随一の温泉郷。
都心から比較的近い紅葉の名所ということあり、毎年県内外を問わず多くの観光客が訪れます。
紅葉の見ごろは、例年11月下旬から12月上旬ごろで、「滝めぐり」と併せて楽しむのがおすすめです。
2.養老渓谷を流れる滝5選
養老渓谷は、紅葉や温泉だけではなく、滝めぐりでも有名なスポットです。
まずは、養老渓谷に流れる5つの滝をご紹介したいと思います。
- 粟又の滝(養老の滝)
- 「養老の滝」として知られている「粟又の滝」は、約100mにわたってなだらかな傾斜を流れ落ち、自然の雄大さを感じられます。写真でも十分に美しいですが、ぜひ現地でその豪快な迫力を体感してください。
落差:約30m - 詳細を見る
- 千代(ちよ)の滝
- 粟又の滝の下流にある滝で、滝見苑前の入り口から渓谷沿いの遊歩道を下るとあります。養老渓谷の中では比較的小さな滝ですが、涼やかな存在感があります。
落差:約8m
- 万代(ばんだい)の滝
- 岩に沿った末広がりの滝です。岩肌を滑り落ちる水しぶきを間近で感じられ、マイナスイオンをたっぷり浴びることができます。
落差:約10m
- 昇龍(しょうりゅう)の滝
- その名の通り、岩肌を龍が昇っていくような傾斜の鋭い滝です。粟又の滝からは徒歩20分程度。養老側の下流に位置しています。
落差:約20m
- 金神(こんじん)の滝
- 実は養老渓谷の中で最大落差の滝は、栗又の滝ではなくこちら。駐車場から15分程度の散策でたどりつけるので、お散歩気分で訪れてみては。
落差:約35m
3.養老渓谷を散策してみよう!
今回は、養老渓谷の上流にある滝見苑けんこう村でレンタサイクルをして、養老渓谷を巡りました!
ここから8km先の養老渓谷駅で足湯に浸かり、折り返すルートでいきたいと思います。
「渓谷だから上り坂もあるんでしょう?大変そう。」と感じる方もいるかもしれませんが、ご安心を!電動アシスト付きのe-bikeなので、上り坂でも難なく進むことができました。
皆さまも是非、養老渓谷の雄大な自然を肌で感じながら、気になるスポットを自由に散策してみてください。
サイクリングの後には、滝見苑けんこう村の温泉「ごりやくの湯」で汗を流すのもおすすめです。
〇レンタサイクルの利用料金 1台につき3時間1000円(税込)1時間延長につき300円追加
・山里のジェラテリア 山猫
滝見苑けんこう村を出発して約4分程道を下ると、ジェラート店『YAMANEKO』が見えてきます。
このお店は、ジェラートの本場・イタリアで学んだオーナーが、野菜ソムリエとしての知識を活かし「素材をそのまま食べるよりもおいしく!」をモットーに提供されています。
また、ご当地の食材を積極的に使用することで、地域循環をテーマにされています。
今回は、3種の限定フレーバーと13種のフレーバーの中から、 「巣蜜はちみつソフトクリーム」と「千葉搾乳よーぐると/和栗みるく ジェラート」を頂きました。
評判に違わず、素材がより濃縮されているような味とまろやかな舌触りで、とても美味しかったです!
巣密はちみつ(ミツバチが巣に貯蔵した自然のままのはちみつ)を初めて食べたのですが、今まで食べてきたどのはちみつよりも濃厚で、冷たいソフトクリームと一緒に食べると絶品でした!!
店内も非常に開放的で、自然を感じられるテラス席や、愛犬と一緒に入れる席もありましたよ♪
・栗又の滝
『YAMANEKO』さんのすぐ近くからは、4つの滝を巡る『滝めぐりコース』に入れます。
秘境感たっぷりの森林浴を楽しむことができました!
Column
台風による被害情報(2023年11月30日現在)
2023年9月の台風13号による影響で、滝めぐり遊歩道、中瀬遊歩道、面白峡遊歩道、梅ヶ瀬遊歩道が通行禁止になっておりましたが、
2023年11月22日より、滝周辺の散策が一部可能になりました!
最新の情報は、下記URLよりご確認ください。
大多喜町…https://www.town.otaki.chiba.jp/news/index.cfm/view.10.202311.-.html
養老渓谷観光協会…http://www.youroukeikoku.com/
大多喜町観光協会…http://kankouotaki.com/
・養老乃滝 展望台
『YAMANEKO』からさらに2分程下ると、先ほどの滝(栗又の滝)を、見下ろすことができる展望台もあります!
木々の奥で滝が流れている様子を見ることができ、また違った角度から滝を楽しむことができました!
さらに紅葉の時期には、木々が赤く色付き、多くの人を魅了する光景を作り出します。
・山の駅 養老渓谷 喜楽里
滝の散策を終えると、そろそろお腹が空いてくる時間帯ではないでしょうか?
養老渓谷周辺でご飯を食べるのにオススメなのは、養老渓谷のちょうど中ほどに位置する『山の駅 喜楽里』です!
観光拠点としても立ち寄りやすく、たくさんの人で賑わっていました!
ハンバーガー・そば・アユの塩焼きなどの食事を提供している他、お土産を購入することができます。
〇 営業時間 10:00~17:00 (4月~9月まで)
10:00~16:00(10月~3月まで)
〇 駐車場 普通車32台 大型車2台 二輪車30台
- RVパークsmart
- 喜楽里敷地内の車泊専用スペース「RVパークsmart」を前泊利用しました。ここのRVパークは、「車室枠内であればテントの設営可」なのが嬉しいポイント!また電気が使用できたのも便利でした。夜は360度満天の星空に、感動しました!
〇利用可能時間 16:00~翌日10:00
〇料金 一泊3,500円(税込)
〇スペース 2台分 - 詳細を見る
- アユの塩焼き
- 山の駅には、香ばしい匂いが漂っていたのですが、その正体はアユの塩焼き!炭火の周りに鮎が並び、香りだけで涎が出てしまいそう。外の皮はパリッと中はホクホク。ご馳走様でした!
〇営業日 毎日営業(臨時休業あり)
〇営業時間 10:00~16:00 売切れ次第終了
- 房野ジビエ
- 猟師の店長さんが捕獲から調理まで行っているそうです。
猪の串と、キョン(小型の、シカ科の仲間)の串を頂きました。ジビエ独特の臭みはなく、とても美味しかったです!特に、初めて食べたキョンは柔らかく、噛めば噛むほどジューシーな味が滲み出てきて絶品でした!違うお肉を食べ比べできるのも良かったです。
〇営業日 日曜
〇営業時間 10:00〜15:00売り切れ次第終了
- BIG ONEバーガー
- 「肉を食う!」がコンセプトな、大多喜町内にあるCafe Club BIG-ONEのキッチンカーです。
国産牛を100%使用したパティ、肉厚な自家製スモークベーコン、肉と相性抜群のバンズ、オリジナルソースなど、こだわりが詰まったビッグサイズのハンバーガーをご賞味ください!
〇営業日 木曜定休(臨時休業あり)
〇営業時間 10:00~15:00 - 詳細を見る
- 養老食堂
- てんぷらそばや山菜そばなど、暖かいおそばを中心に提供されています。
夏季には冷やしたぬきそばなどの限定メニューも!
〇営業日 木曜定休
〇営業時間 10:00~15:00
- 遠見の滝
- 長い年月をかけて掘った手掘りトンネルの内部を、川が流れています。このトンネルは、先人が水辺の実り豊かな大地を夢に見て掘ったそうです。
そのため、遠く(未来)を見て、人々の願いを叶えたことから「遠見の滝」’’願いを叶えてくれる滝’’と言われています。
・向山・共栄トンネル(二層式トンネル)
喜楽里から約2km下り、県道81号線のすぐ側にある『2階建て!?』のトンネルです。
気をつけていないと通り過ぎてしまいそうな場所にありますが、見逃さずに是非立ち寄ってください!(私達は一度通り過ぎました。)
さて、このトンネルがなぜ2階建てかというと、最初は上段のトンネルを使用していたそうです。
そして、後から下段に新しいものが掘られたのですが、その時に上段の穴を埋めなかったことからこのような造りになったそうです。
東側が「向山トンネル」、西側が「共栄トンネル」という名称で、1本のトンネルに2つの名前が付いているのも面白いですね。
※車をトンネル内に停車しての撮影はできません。また車の通行もあるので、写真を撮る際には十分にお気をつけください。
Column
実は、トンネル内には第三の穴が!
2階建てが珍しいので、ついそちらに目がいくのですが… 暗闇の中で目を凝らすと、壁面に横穴が掘られていることに気が付きます。
この穴は、かつて防空壕として使用されていたそうで、横穴の高さは、上段の古い出口とちょうど同じくらい。
今は入ることができませんが、時代を感じられるトンネルでした。
・観音橋
観音橋は、養老川にかかるアーチ状の橋で、養老渓谷の入り口とも言われています。
2連の太鼓橋となっており、歩いてみると意外と勾配がありました。養老渓谷の緑の中に、朱色が良く映えて素敵でした!
この橋を渡ると、出世観音の立國寺へと繋がっています。
Column
立國寺
源頼朝公が石橋山合戦に敗れた際に、観音様に再起をかけ祈願した場所として知られ、「開運招福の観音様」「祈祷の名刹」として多くの方々に親しまれています。
観音橋を渡ると、ちょっとしたハイキングコースのような山道を登り、途中のトンネルを通り辿り着きます。
そのため、歩きやすい靴を履いて行かれることをお勧めします。
・養老渓谷駅足湯
観音橋から2km程進むと、小湊鉄道の養老渓谷駅があります。
構内にある足湯は、養老渓谷の「黒湯」と呼ばれる濃い茶褐色の源泉で、大正3年に井戸から湧き出したことで始まったそうです。
足先から身体全体までぽかぽかし、リフレッシュ!のどかな風景の中でゆったりと時が流れ、癒しの時間でした。
ここから、滝見苑けんこう村に向けて折り返したいと思います。
(電車でお越しの方は、この駅からスタートし、逆に辿るのがおすすめです。)
〇営業時間 平日12:00〜16:30、
土日祝11:00〜17:00
〇料金 大人140円(税込)、小学生以下70円(税込) ※小湊鉄道もしくは養老渓谷駅駐車場利用者は無料
4.滝見苑けんこう村 ごりやくの湯を満喫!
来た道を折り返し、「滝見苑けんこう村」に戻ってきました!
この施設は、露天風呂やレストランを備えた一押しスポットですので、詳しく紹介していきたいと思います!
〇営業時間 10:00~18:00(最終受付17:00)
〇休館日 水曜日(祝日の場合は前日、もしくは翌日が休館) ※お食事処は、水・木曜日がお休み。
〇場所 〒298-0277 大多喜町 粟又字ヤシウ176
〇電話 0470-85-0056
・サイクリング/散策の後には、大自然を感じられる温泉へ
サイクリングや散策の後には、温泉でゆっくりと汗を流したいですよね。
内風呂・外風呂ともに、目の前には養老渓谷の景色が広がり、『山の中の温泉』を楽しむことができますよ!
お湯はトロミがあり、肌がツルッとするような性質です。
〇入浴料(税込) 大人 1,200円、小学生 800円、幼児 3才以上 600円
〇貸し館内着 300円
〇貸しタオル(バス、フェイスタオルセット) 200円 ※滝見苑に宿泊される方は、当日、翌日とも入浴・入館料は無料。
・ごりやく食堂
食堂は、趣がある木造造りで、素敵な雰囲気でした。
料理の品数も豊富で、千葉の海の幸と山の幸がふんだんに使われています。
〇営業時間 11:00~14:30 / 15:00~16:30
・金神の滝ハイキング
滝見苑けんこう村の周辺は、四季折々を体験できる豊かな自然が広がっています。
特におすすめなのは、約1.5kmの金神の滝ハイキングコースで、駐車場横からスタートすることができます。
ゴールにある金神の滝は、厳かな鳥居の奥に位置し、周りには水の神、土の神、太陽の神が祀られていました。
ちょうど西日が当たる時間帯だったので、滝に虹がかかり、とても神聖な姿に感動!
駐車場から15分程でたどり着けるので、ぜひ歩いてみてください。
5.2023年秋の最新イベント情報
2023年も養老渓谷でのイベントは開催予定!
紅葉ライトアップと小湊鐵道イルミネーション、幻想的な渓谷の夜をお楽しみください♪
6.近隣の宿泊施設情報
7.養老渓谷へのアクセス
〇車でのアクセス
・館山自動車道 市原ICまたは木更津北ICから約50分
・圏央道 木更津東ICから約45分/市原鶴舞ICから約20分
〇電車でのアクセス
・小湊鐵道 養老渓谷駅を下車後、観音橋まで徒歩約30分
Column
東京湾アクアラインを通って養老渓谷へ行こう!
こちらの記事で『東京湾アクアライン(海ほたる)』についても詳しく紹介しています。
東京湾アクアラインを経由してのお越しを検討されている方は、是非ご覧ください。
- 養老渓谷
Google Mapの読み込みが1日の上限回数を超えた場合、正しく表示されない場合がございますので、ご了承ください