【千葉グルメ】夏も美味しい!さつまいもの聖地・千葉で人気の芋スイーツ店5選をご紹介!
千葉県は、江戸時代中期に徳川吉宗の命を受けた青木昆陽(あおきこんよう)が、「さつまいも」づくりに成功した地で、現在も全国屈指の生産量を誇る“さつまいもの聖地”なんです!
そんな千葉県の中でも、さつまいもの生産が盛んな北総エリアの香取市と成田市にある、さつまいもスイーツの人気店をピックアップ。これからの季節にぴったりの“ひんやりさつまいもスイーツ”も紹介します!
①門前町・成田の芋スイーツでほっこり「ななかふぇ こぐま」
■成田山表参道に佇む和モダンカフェ
JRや京成の成田駅から成田山新勝寺に向かって徒歩約10分のところにある「ななかふぇこぐま」は、2023(令和5)年8月にオープンしたさつまいもスイーツがメインの“和風モダン”カフェ。
店内は、温もりある木の素材と和傘や扇子が目を引く、落ち着いた空間になっており、さつまいもスイーツ・和スイーツ・和ドリンクなど、「和」を感じさせるこだわりのメニューを味わうことができる、新勝寺への参拝帰りなどの休憩にぴったりのスポットです。
そんな店内でぜひ体験してほしいのが、「自分で点てる抹茶」。旨みが濃厚で、後味も良い抹茶を自分で点てる体験は格別で、さつまいもスイーツの味わいをさらに引き立ててくれます。
■地元産さつまいもを使用した絶品スイーツ
看板メニューは地元・成田市やお隣の香取市で採れたさつまいもを使用した焼き芋スイーツ!
シルクスイートやべにはるかを使用し、店内でじっくりと丁寧に作られた「焼き芋」は、ひと口頬張ると甘さが口いっぱいに広がって、幸せな気持ちになります。店内で食べることができる「どら焼きいも」は、モンブランとどら焼きを組み合わせた、まさに“新感覚”な人気スイーツ。さつまいもの濃厚な甘さとクリームの絶妙なバランスが特長で、セットでお得に楽しめる抹茶との相性も抜群です♪
そして現在「焼き芋ソースかき氷」が絶賛発売中!お店で作る焼き芋をそのままソースにした、自家製の絶品焼き芋ソースをたっぷりとかけていただきます。
店内でゆっくりと味わうのはもちろん、テイクアウトして食べ歩きも可能です。ここでしか味わえない焼き芋スイーツをぜひ!
「ななかふぇ こぐま」 所在地:成田市上町497-3 |
②インパクト抜群の焼き芋チップス「SHARE's Kitchen」
■芋スイーツ片手に“成田さんぽ”
千葉県産の新鮮な野菜や果物にこだわった多彩なメニューが揃う「SHARE’s Kitchen」。ここでは、さつまいものほか、落花生やいちごなどの素材の味を活かしたスイーツも楽しめます。
特に人気なのが、食べ歩きにぴったりな「焼き芋チップス」。甘くて香ばしい焼き芋を薄くスライスし、カリッと仕上げた一品で、カップから溢れんばかりに盛り付けられたボリューム感はSNS映えすること間違いありません。
ほかにも、べにはるかなどを使用し、外はカリカリ、中はしっとりな食感とさつまいもの甘みが絶妙な「焼き芋あめ」など、ワンハンドスイーツが豊富です。“成田さんぽ”のおともにいかがでしょうか。
「SHARE’s Kitchen」 所在地:成田市本町355(成田山門前店) |
Column
江戸の飢饉を救ったさつまいもと青木昆陽の偉業
江戸時代、たびたび全国を襲った飢饉から人々を救う農作物として注目されたのが甘藷(さつまいも)でした。
八代将軍吉宗の命で、蘭学者青木昆陽が、現在の千葉市幕張などで試験栽培を行い、数年をかけ成功。その後、全国に広がり、多くの人々を救ったといいます。
そんな昆陽の偉業をたたえ、幕張の地に創建されたのが、昆陽神社(別名「芋神さま」)です。
また、神社の隣には当時の試作地が史跡として遺されており、その歴史を今に伝えています。
▲写真:昆陽神社(左)、青木昆陽肖像画(右上)、青木昆陽甘藷試作地(右下)
③歴史ある建物で味わう贅沢生絞りモンブラン「VMG CAFE(ブイエムジーカフェ)」
■江戸から続く商家町の賑わいを感じるカフェ
“江戸優り”とも謳われ、繁栄した商家町の面影を色濃く残す香取市佐原。その中心地であり、小野川に架かる忠敬橋の袂にある「VMG CAFE」は、このまちの雰囲気を心行くまで味わうことのできる特別なカフェです。
1855(安政2)年に建てられた県指定文化財の建物を再生させた店内は、かつて使用されていた金庫や箱階段がそのまま残されており、江戸時代の営みを感じさせる独特の空間を演出しています。
風になびく柳と小野川の流れを眺められる特等席で楽しむティータイムは、贅沢の一言です!
■香取市産べにはるかの生絞りモンブラン
こちらでいただける「自家製サツマイモモンブラン」は、香取市産のべにはるか(※)を使用した人気の逸品。
べにはるかの特徴である濃厚な甘みを最大限に引き出したモンブランクリームは、注文が入ってからお客様の目の前で丁寧に絞り出されます。クリームの下には、香ばしく焼き上げたサクサクのパイ生地と、さつまいもの甘みと絶妙に調和するなめらかな生クリームが層を成しており、一口ごとに異なる食感と風味が広がります。
地元の恵みを活かしたスペシャルなモンブランとともに、このまちの情緒を感じながら、寛ぎのひとときを過ごしてみては。(※さつまいもの種類は季節に応じて変わります。)
「VMG CAFE」 所在地:香取市佐原イ1720 GEISHO棟 |
④さつまいもの名産地 香取のテイクアウトカフェ「いっぷく堂」
■“さつまいものプロ”が手掛けるスイーツを召し上がれ
生産から加工、販売までを手がける、まさに“さつまいものプロフェッショナル”「いっぷく堂」が運営するテイクアウトカフェは、焼き芋やケーキ、パフェなど、多彩なさつまいもスイーツを取り揃えています。
中でもこれからの暑い季節にぴったりのメニューが「おいもクリームかき氷」。
ふわふわに削り、こんもりと盛られた氷の上には、さつまいもペーストをたっぷり使った特製の“おいもクリーム”をとろりと乗せ、さらに濃厚ないもみつとパリパリ食感の皮チップをトッピング。
クリーミーでコクのあるお芋の甘さと口どけのよい氷が絶妙にマッチした人気の一品です。
今年も9月末までの期間限定で販売がスタート!さつまいものプロによるお芋づくしのかき氷をぜひご賞味あれ
「いっぷく堂」 所在地:香取市本矢作67-3 |
Column
“さつまいものまち”香取
千葉県の北総エリアに位置し、利根川に面する香取市は、火山灰土壌である関東ローム層の畑作地が広がるさつまいも栽培の適地。特に、栗源地区は、開拓者が切り開いた「開墾地」が多く、やせた土地でも育つさつまいもの栽培が盛んに行われてきました。
そんな栗源地区で、毎年11月に行われる「栗源のふるさといも祭」では、焼き芋の無料配布や芋堀り体験などが楽しめます。中でも地元で採れたさつまいもをたくさんのもみ殻の山でじっくりと焼き上げる様は珍百景!また、さつまいもの品種名を冠した「道の駅くりもと 紅小町の郷」では、地元産のさつまいもが購入可能です。香取市に訪れた際には、お土産探しに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
▲ 写真:栗源のふるさといも祭
⑤「千葉のさつまいもの現在地とこれから」株式会社芝山農園 代表取締役
篠塚 佳典 氏
国内有数のさつまいも産地・千葉県。その中でもさつまいも生産が盛んな香取市で、さつまいもを育てながら、日本の農業の発展に尽力する芝山農園の代表取締役・篠塚佳典さんに、千葉のさつまいもの現在と未来について伺いました。
profile
篠塚 佳典(しのつか よしのり)
香取市出身。300年以上続く屋号「芝山」の家に生まれ育ち、植物に関わる仕事に携わりたいという思いを抱く。農業の道を志し、青果業界で営業職を経験。農作物の生産から流通に至るまでの最新動向を学び、知識と経験を深める。その後、2012(平成24)年に実家の農場を法人化し、株式会社芝山農園を設立。野菜の生産に留まらず、貯蔵や加工設備を含む効率的な仕組みを構築し、県内外の農業発展に尽力している。
日本の農業の更なる発展を目指して

千葉のさつまいもの可能性を広げる

- ―『寝た芋』シリーズなど、様々なさつまいもの加工品も手掛けられていますね

- 『寝た芋』ブランドでは、低温熟成させて、甘さを高めたさつまいもを使って、焼き芋や干し芋、芋けんぴなど幅広く商品展開をしています。この7月には、店頭で人気のオリジナルシェイク『芋ぺちーの』をリニューアルし、濃厚でまろやかな口当たりはそのままに、より爽やかな風味に仕上げました。ブルーベリー味は季節限定で、香取市産のブルーベリーを使っています(ブルーベリーがなくなり次第終了)。
また、松戸市のビスコッティ専門店 Binasce(ビナーシェ)さんとの協力で開発した焼き芋(寝た芋)を生地に練り込んだビスコッティ『ビスケッピ』は、「食のちばの逸品を発掘2024」で金賞を受賞しました。地域の人々や行政との連携を通じて、さつまいもを使った商品の可能性を広げ、地域内で循環するビジネスモデルの構築に取り組んでいます。

この地を全国に誇れるモデル地域に!

- -今後の展望などについて教えてください

- 他地域からさつまいも生産の視察にも多く来ていただきますが、やはりその土地にあった作物を作ることが大切だと考えています。
その点、成田や香取のある北総エリアは、まさにさつまいも栽培の適地で、生産技術もきちんと確立されています。また、東京に近いので、収穫体験などを通し、消費者と生産者が対面でしっかりとお互いの価値を見出すことができる環境であるところに大きな魅力があります。
農家と消費者が信頼関係を築くことで、より多くの方々に千葉のさつまいもを楽しんでいただけるようになるのではないでしょうか。 
“さつまいも博”限定の「芋ぺちーの」が登場!「夏のさつまいも博2025」が
8月7日から10日まで開催
季節を超えて「さつまいもの新しい楽しみ方」を提案する「夏のさつまいも博」が千葉県で初開催!「芝山農園」をはじめ、全国から選りすぐりの24店舗が幕張メッセに集まり、暑い時期にもぴったりなさつまいもスイーツやドリンクを楽しめるイベントです。さつまいも博でしか味わえない限定メニューが揃うなか、芝山農園からは、新たな“芋ぺちーの”『ちばっと 芋ぺちーの』が登場!芝山農園の焼き芋(香取市)をベースに、須藤牧場の新鮮な牛乳(館山市)、クラッシュした落花生(八街市)、クリームチーズを加えることで、濃厚でありながら、軽やかな口あたりを実現。アクセントにはベリーソースを使用し、さつまいもの甘みと見事なバランスを描き出した至極の逸品です。
この夏はさつまいも博でしか味わえない、甘く爽やかなさつまいもスイーツを楽しんでみては!
“さつまいもスイーツ”MAP
- ななかふぇ こぐま
- SHARE's Kitchen
- VMG CAFÉ
- いっぷく堂
- CAFE NETAIMO
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成田山新勝寺ってどんなところ?成田山公園や表参道のグルメ情報も満載!
成田山新勝寺は、千葉県成田市にある真言宗智山派の大本山。
初詣に訪れるお寺としても有名で、正月三が日だけで毎年約300万人もの参拝客が訪れるのだとか。
寺社としての見どころはもちろん、東京ドーム約3.5個分にも及ぶ大庭園「成田山公園」では、四季折々の美しさを楽しむことができ、約800m続く「表参道」も、趣のある江戸の街並みを感じながら食べ歩きや鰻などのグルメを楽しめる人気スポットです。
今回は、そんな成田山新勝寺とその周辺の魅力をご紹介していきます!
成田周辺エリアのおすすめモデルコース
歴史を感じる名所やアクティビティ、心も体もリフレッシュできるスポットが点在!
成田市は、世界を繋ぐ空港都市として知られていますが、その魅力は空港だけに留まりません。その周辺には歴史ある寺院や文化財、地元の美味しいグルメ、家族で楽しめる遊び場、心を癒す自然スポットまで、多彩な魅力が詰まっています。忙しい旅の合間に、成田ならではのゆったりとした時間を楽しみながら、心に残る体験をしてみませんか?
このようにして培ったノウハウを他の農家と共有することで、日本の農業全体の発展に貢献することを目指しています。