ちば観光ナビ

成田山新勝寺へ続く表参道（約800m）には、約60軒ものうなぎ屋が軒を連ねています。香ばしい香りが漂い、自然と足が止まる”うなぎ街道”。代々受け継がれる秘伝のタレと、ふっくら香ばしく焼き上げたうなぎは、まさに成田名物。

全国的にも珍しいうなぎ屋の密集地で、食べ比べも楽しみのひとつ！約60軒ものうなぎ屋が並ぶ成田だからこそ、旅のスタイルに合わせて選べるのが嬉しいポイントです。

そんな成田のうなぎ文化は、江戸時代から続く長い歴史があります。

印旛沼に恵まれたこの地域は、川魚が豊富に獲れる土地。なかでも栄養価の高いうなぎは、古くから地元の食文化として親しまれてきました。

江戸時代中期、「成田詣」が庶民の間で盛んになると、門前町はにぎわい、旅館や料理店ではうなぎ料理が振る舞われるように。江戸・日本橋から成田山新勝寺までは約70km。徒歩で訪れた人々にとって、参拝後にいただくうなぎ料理はまさに“旅のご褒美”だったに違いありません！長旅の疲れを癒すスタミナ食として重宝されてきたうなぎは、門前町の名物として定着し、今の“うなぎのまち・成田”へとつながっていったのです。

名店がずらりと並ぶ中、「どこに入ればいいの？」と迷ってしまう人も多いはず。

そんなあなたのために...今回は、数あるお店の中からタイプの異なる店舗を厳選してご紹介します。

老舗の名店で伝統の味を堪能したい人も、家族連れやペット連れで気軽に入りたい人も、地元民おすすめの穴場でリーズナブルに味わいたい人も必見！

きっと、あなたの「推しのうなぎ」が見つかるはずです。

明治43年創業、川魚の養殖・卸から始まった「川豊」は、長年培ってきた目利きの力で最も良質なうなぎを選び抜きます。店先では職人が次々とうなぎを割き、思わず足を止めて見入ってしまう光景も。代々受け継がれる「割きたて・蒸したて・焼きたて」の技に、50年を超える熟練の板長の腕が加わり、ふっくら柔らかく香ばしい蒲焼きが生まれます。

創業以来継ぎ足してきた薄甘口のタレには、幾度もくぐったうなぎの旨みが染み込み、まろやかで奥深い味わいに。

明治44年に建てられた純日本家屋は令和元年に登録有形文化財にも認定。歴史ある空間で味わう一膳は、旅の記憶にも残る一品です。

・一品料理・ドリンク：白焼、う巻き、肝吸い、鯉のあらいなど／ビール、日本酒、ジュースあり

・テイクアウト可／お取り寄せ：真空蒲焼、ギフト対応

・予約：本店では予約不可（混雑時は整理券制）、系列別館では予約対応あり

＜住所＞　　　〒286-0027 千葉県成田市仲町386

＜電話番号＞　0476-22-2711

＜営業時間＞　10:00～17:00 L.O.

＜定休日＞　　なし（時期により不定休あり）

成田山新勝寺のすぐそば、ふわりと立ちのぼる香ばしさが目印の「駿河屋」。

創業220余年の歴史を誇る老舗で、店先でうなぎを焼く様子に思わず足を止める人が絶えません。

「割き・串うち・白焼き・蒸し・本焼き」までを一連で丁寧に行い、新鮮な美味しさを引き出しています。備長炭の強い火力で焼き上げたうなぎは、炭の芳香をまとい、ふっくらジューシーな仕上がりに。代々受け継がれる「秘伝のタレ」が、うなぎの旨みをさらに引き立てます。全国の一流店でしか味わえない希少な「特選うなぎ」も人気です。

・一品料理・ドリンク：鰻にこごり、鯉のあらい、だし巻玉子など／ビール、日本酒、ノンアルコールもあり

・テイクアウト：可

・予約：予約不可（整理券制）

＜住所＞　　　〒286-0027 千葉県成田市仲町359 ※成田山新勝寺総門脇

＜電話番号＞　0476-22-1133

＜営業時間＞　平日11:00～16:00L.O.　土日祝日10:00〜16:00 L.O.

＜定休日＞　　木曜日

成田山表参道のにぎわいから少し離れた小道沿いに佇む「成毛家」は、地元の人にも愛されるうなぎ屋さん。名物は成田初の蒲焼きと白焼きを一度に楽しめる「あいのせうな重」。風味の違いを堪能できる、贅沢なうな重です！

敷地内にはドッグカフェも併設されており、タレを使わない白焼きを愛犬とシェア可能。参道から少し離れた静かな立地で、ゆったりと食事を楽しみたい方におすすめです。

・その他のお食事：牛丼、カレーライス、そば・うどんなど

・一品料理・ドリンク：かばやき、肝焼き、おでん、やきとりなど／ビール、お酒、ノンアルコールもあり

・予約：可

・駐車場：あり（食事利用の方は無料。食事利用後に駐車したまま参拝される方は半額）

＜住所＞　　　〒286-0028 千葉県成田市幸町395

＜電話番号＞　0476-22-0239

＜営業時間＞　11:00 〜16:00　※15時以降の来店は事前連絡が必要

＜定休日＞　　月曜日（ただし月曜日が祝祭日の場合は翌日の火曜日）

　　　　　　　その他臨時休業あり

成田空港近くにある「新川本店」は、活うなぎの卸問屋が手がける地元民にも観光客にも人気のお店。三河一色などから厳選した国産うなぎのほか、広大な池で育てられた高品質な中国産のニホンウナギも使用。すべてジャポニカ種にこだわり、旬に応じた最適なうなぎを提供しています。店舗に隣接したうなぎの立て場では生きたうなぎを見学できるのもユニーク。関東風のふっくらとした蒲焼きに、まろやかで優しい甘さのタレが絡みます。気軽に本格うなぎを楽しめるコスパの良さも魅力。東京（東京駅・銀座）やイオンタウン成田富里店内にも支店があり、オンラインショップでは贈答用の蒲焼きも好評です。

・お取り寄せ：真空蒲焼、ギフト対応

・予約：可

・駐車場：あり

＜住所＞　　　〒287-0224 千葉県成田市新田28-1

＜電話番号＞　0476-49-3456

＜営業時間＞　11:00～14:00

＜定休日＞　　土曜日

成田山新勝寺の門前で300年の歴史を刻む老舗「日本料理 菊屋」。その屋号は、成田山新勝寺から拝領した「菊の御紋」に由来します。その格式と伝統を受け継ぎ、2022年に表参道沿いに誕生したのが、新店舗「上町菊屋」。明るくモダンな店内で、老舗の味をゆっくりと堪能できます。

名物のうなぎは、「産地証明書付き」のものを仕入れ、店頭に証明書も提示されているため、安心とこだわりが一目でわかります。皮はパリッと香ばしく、身はふわっとやわらか。参道からガラス越しに、職人がうなぎを焼く様子を眺められる臨場感も魅力です！

・その他のお食事：天重、天丼、刺身定食、海老フライ定食、ひれかつ定食など

・一品料理・ドリンク：白焼、肝焼、うまき、鯉の洗い、お刺身、天ぷらなど／アイリッシュコーヒー、ビール、日本酒、サワー、梅酒、ノンアルコールもあり

・テイクアウト可／お取り寄せ：真空蒲焼、ギフト対応

・予約：可

＜住所＞　　　〒286-0032 千葉県成田市上町553-1

＜電話番号＞　0476-36-8036

＜営業時間＞　平日11:00～20:00 L.O.　土日祝日11:00〜17:00 L.O.

＜定休日＞　　なし

土用の丑の日にあわせて開催される「成田うなぎ祭り」は、夏の風物詩。

飲食店やお土産店、宿泊施設など約100店舗が参加するスタンプラリーイベントで、“うなぎのまち・成田”をより一層楽しめます！

うなぎ料理やお買い物を楽しみながらスタンプを集めると、旅行券や宿泊券など豪華賞品が当たるチャンスも。

鰻専門店はもちろん、寿司屋や天ぷら屋、フレンチの創作料理など、バラエティ豊かな“成田のうなぎ”を味わえるのも魅力です。

家族や友人と一緒に、うなぎ片手に街めぐりを楽しんでみてはいかがですか？

約800m続く道沿いには、江戸情緒あふれる街並みに150軒以上の店が軒を連ね、グルメにお土産、散策と、楽しみがいっぱい。

食後にほっとひと息つける甘味処や、香ばしい香りに誘われる焼きたて煎餅、季節の野菜を使った漬物店も点在。食べ歩きをしながら、成田らしい手土産を探すのもおすすめです。江戸の街並みを堪能しながら「食・買・遊」を楽しんでください♪

成田山表参道を歩いた先にあるのが、多くの参拝客に親しまれてきた「成田山新勝寺」。

真言宗智山派の大本山として、1080年以上の歴史を誇ります。

源頼朝や水戸光圀、歴代の市川團十郎といった名だたる人物も信仰したこのお寺は、今もなお多くの人々に親しまれ、年間でおよそ1,000万人、特に正月三が日には約300万人もの参詣客でにぎわいます。

境内には、国の重要文化財に指定された仁王門や三重塔、釈迦堂、額堂、光明堂など、歴史を感じられる建造物が点在。さらに奥には、東京ドーム約3.5個分もの広さを誇る「成田山公園」も。滝の音、苔むした石、四季の花々に包まれた園内は、まるで別世界のよう。ゆったりとした時間が流れる癒しの散策スポットです。

＜所在地＞　

〒286-0023　千葉県成田市成田1番地（成田山新勝寺）

＜アクセス（車）＞

東関東自動車道成田ICから国道295号へ出て、寺台インター方向へ約10分

＜アクセス（鉄道）＞

京成電鉄京成成田駅またはJR成田線成田駅から徒歩約10分

＜駐車場＞　

市営駐車場：国道51号線沿い。成田山まで徒歩10分。

民間駐車場：成田山周辺に約20ヶ所（正月は臨時を含め約40ヶ所）