【我孫子市サイクリング】文化満喫サイクリングコース
かつて「北の鎌倉」と称され、志賀直哉ら文豪たちが愛した知的な空気が息づく我孫子市。自転車を走らせれば、目の前には当時と変わらない手賀沼の風景が広がります。大正ロマンを感じる邸宅跡や、歴史を物語る古き建築物を肌で感じながら駆け抜けてみてはいかがでしょうか。
〈我孫子市の文化を満喫!サイクリングコース〉
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①我孫子駅
手賀沼へのアクセス拠点となるJR我孫子駅。
サイクリストの間で有名なのが、ホームにある立ち食いそば店「弥生軒」の名物「唐揚げそば」。
丼からはみ出すほど大きな唐揚げはボリューム満点で、サイクリング前のエネルギー補給にもぴったりです。
駅を降りれば、どこか懐かしいレトロな街並みがお出迎え!新旧が織りなす趣深い景色も見どころのひとつ。
都心からのアクセスも良く、輪行(自転車を袋に入れて電車で運ぶこと)で訪れる際にも非常に便利な手賀沼周遊のスタート地点です。
②我孫子市杉村楚人冠記念館【我孫子駅から800m】
手賀沼を見下ろす高台に佇む「杉村楚人冠記念館」は、かつて我孫子の魅力を世に広めた名ジャーナリスト・杉村楚人冠の旧邸。
敷地内には駐輪スペースも用意されており、自転車での立ち寄りが可能です。
館内には当時の建築や貴重な資料、愛蔵書などが展示されており、この地を「安息の地」と称した楚人冠の足跡を辿れます。
見学後には、彼が愛した椿や四季折々の自然が彩る美しい邸園を散策して、穏やかな時間を過ごすのもおすすめ。
我孫子をこよなく愛した彼の美意識が散りばめられている邸宅は、走行中の喧騒を忘れさせてくれる大人の休憩ポイント。
歴史を感じる街並みとともに、ゆったりとした時間の流れを楽しんでみてはいかがでしょうか。
③嘉納治五郎別荘跡【我孫子市杉村楚人冠記念館から350m】
「柔道の父」嘉納治五郎が明治末期に別荘を構えた場所。
彼がこの地を愛し、親族や友人を招き入れたことが、のちに多くの文豪が集う文化の街・我孫子の礎となりました。
現在は「嘉納治五郎別荘跡地緑地」として整備。
邸宅跡の面影を残す竹林や、手賀沼を見下ろすことのできる広場が広がっています。
サイクリングロードから少し坂を上がった場所に位置するこの緑地は、静寂に包まれており、合間の休息に最適。
かつて偉人が眺めたであろう手賀沼のパノラマを楽しみながら、我孫子の豊かな歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
④我孫子市白樺文学館 【嘉納治五郎別荘跡から450m】
志賀直哉邸跡のすぐそばに佇む「我孫子市白樺文学館」は、明治末から大正にかけて活躍した白樺派の文豪たちの想いを今に伝える場所。
1914年の「柳宗悦」の移住を皮切りに、翌1915年に「志賀直哉」、1916年に「武者小路実篤」が相次いでこの地へ移り住み、互いに刺激し合いながら多くの名作を世に送り出した歴史を学ぶことができます。
館内には、志賀直哉を中心とした貴重な原稿や書簡など約5,000点もの資料が所蔵。
文豪たちが我孫子で過ごした日々の情熱を肌で感じられます。
1階展示室には「柳宗悦」の妻で声楽家の「柳兼子」が愛用したピアノが置かれ、市民スタッフによる演奏が館内に響くことも。
ライドの合間に心を落ち着かせるのにもぴったりなスポットです。
⑤旧村川別荘【我孫子市白樺文学館から650m】
西洋古代史学の先駆者・村川堅固が、手賀沼の眺望に魅了されて大正6年に構えた「旧村川別荘」。
手賀沼へと続く傾斜地を活かした約3,000平方メートルもの広大な敷地は、現在は我孫子市の指定文化財として大切に守られています。
見どころは、趣の異なる2つの建物で、1921年に我孫子宿本陣の離れを移築した「母屋」は、当時の穏やかな暮らしが伝わる端正な純和風建築。対して、大正14年の朝鮮旅行の印象をもとに昭和2〜3年にかけて建てられた「新館」は、反り返った銅板葺きの屋根が特徴的な朝鮮風の意匠を取り入れ、内部には洋風の寄木モザイクのフローリングや出窓を備えるなど、当時の自由な美意識が詰まっています。
また、四季折々の表情を見せる庭園は、秋の紅葉や冬の雪景色など、訪れるたびに異なる情緒でお出迎え。
自転車を降りて木々の間を散策すれば、かつての学者たちが愛した静寂と、手賀沼の豊かな自然を同時に感じることができるはずです。
⑥我孫子市鳥の博物館【旧村川別荘から900m】
手賀沼のほとりに立つ日本唯一の鳥類専門博物館。
「人と鳥の共存」をテーマに、周辺生息する鳥たちの生態から、鳥の起源、進化に至るまでを幅広く網羅した展示が魅力です。
約300種もの剥製が並ぶ「世界の鳥コーナー」や、水辺の四季を精巧に再現したジオラマは圧巻の迫力。
そのほかにも、始祖鳥の化石レプリカや、鳥が空を飛ぶ仕組みを解説するコーナーなど、好奇心を刺激するコンテンツが充実しています。
静かな館内で鳥たちの美しい羽色や進化の歴史に触れれば、何気なく眺めているいつもの風景がまた違ったものに見えてくるはず。
一味違う休憩時間を楽しみたいサイクリストにおすすめのスポットです。
⑦手賀沼親水広場・水の館【我孫子市鳥の博物館から80m】
手賀沼親水広場は、休憩とあわせて地元の豊かな食文化に触れられるスポット。
シンボルである「水の館」1階の「あびこ農産物直売所あびこん」には、手賀沼の恵みで育った新鮮な野菜やお米が並びます。
お腹が空いたら「あびこ野菜」を堪能できる併設のレストラン「旬菜厨房 米舞亭(まいまいてい)」へ!
こだわりの地元野菜をたっぷり使ったメニューが、走る元気をチャージしてくれます。
お腹を満たした後は、地上25mの展望室へ。
晴れた日には富士山やスカイツリーを見渡せるパノラマビューが広がり、火照った体を休め爽快な気分に浸ることができます。
Column
アートや文化に触れる、千葉の美術館・博物館特集
千葉県には、西洋画や現代アートのほか、「日本刀」や「書道」など独自のテーマを持つ個性的な美術館・博物館が数多くあります。本特集では、サイクリングの途中にふらりと立ち寄れる、知的好奇心をくすぐるスポットを厳選。自転車を降りてアートに触れれば、いつもの風景が少し違って見えるような、新しい視点に出会えるはずです。
〈サイクリングコースのお問い合わせ先〉
我孫子市商業観光課
TEL:04-7185-1111