小湊鐵道で房総里山トロッコに乗ろう!レトロな車両で里山の自然を体感
昔ながらの趣がある駅舎に、ゴトンゴトンとゆっくり音を立てながらやってくる!
そんなノスタルジックな情景に胸が高鳴る、小湊鐵道。
のどかな自然に囲まれた千葉県の房総半島を走り続け、大正時代より多くの人々に愛され続けてきました。
この記事では、そんな小湊鐵道の魅力や沿線の観光スポット、お得なチケットなどについて紹介していきます。
1.小湊鐵道とは
小湊鐵道は、千葉県の豊かな自然の中を走る鉄道路線。
市原市の玄関口である「五井」から、房総半島の中央に位置する「上総中野」までの約40kmを結びます。
地元住民の交通機関として長年利用されていることはもちろん、レトロな車両や車窓から見える四季折々の美しい里山風景、そしてのんびりと流れる時間に心が癒されると、観光客からも人気の鉄道です。
2.小湊鐵道といえば房総里山トロッコ
「小湊鐵道といえば」で最初に思い浮かぶのは、やはり「房総里山トロッコ」でしょう。
窓がなく天井はガラス張りになっているので、開放感は抜群!座席はぬくもりを感じる天然木が使用されています。
客車を力強く引くのはレトロな機関車「DB4型」。かつて小湊鐵道で実際に活躍していた蒸気機関車を、現代のクリーンディーゼルエンジンを搭載することで再現したものです。 大正時代の汽笛が磨いてそのまま使われており、当時の音色を里山中に響かせています。
太陽の光と心地よい風を全身で浴び、里山の景色と一体になったかのような旅を楽しみましょう。
3.期間限定の企画トロッコに乗ろう!
房総里山トロッコでは、期間限定の企画トロッコを催していることがあります。
例えば、夏に大好評なのが「夜トロビール列車」。
ゆったりと進むトロッコで夜風にあたりながら、地元産の食材にこだわったお弁当を楽しめます。さらに、生ビールが飲み放題!
他にも、季節や時期によってさまざまなイベントが開催されるので、ぜひ公式Webサイトの最新情報をチェックしてください。
4.機関庫見学ツアーや車両の貸切サービスも充実
さらに、小湊鐵道では有形文化財に指定された五井機関区・保存車の見学ツアーを随時開催中。
鉄道の仕組みや歴史を知り尽くした職員さんが、詳しくガイドしてくれます。
他にも、着ぐるみの団体列車貸切や、定年退職祝いのヘッドマーク製作など、ローカル線ならではのユニークなサービスも多数展開されています。
ご興味のある方は、ぜひ小湊鐵道までお問い合わせください。
【問い合わせ先】
小湊鐵道鉄道部 電話番号0436-21-6771(平日10時~18時)
5.春の小湊鐵道は桜や菜の花が魅力!
四季折々の美しさが感じられる小湊鐵道沿線ですが、特におすすめの季節は春です。
県花でもある菜の花畑や大きな桜の木々が視界いっぱいに咲き乱れ、あたり一面が黄色とピンクに染まります。
その間を縫って走る鉄道の姿をひと目みたいと、毎年多くの観光客やカメラマンが訪れており、撮影スポットとしても人気です。
6.主要駅や見どころをチェック
①五井駅
JRと共同使用されている小湊鐡道の始発駅。
駅前の目の前にある人気カフェ「こみなと待合室」は、白を基調にした内装がおしゃれなカフェで、乗車前に立ち寄る人々で賑わっています。テラス席からは、小湊鐵道の機関庫を望めることができ、地元の素材を活かしたドリンクやフードメニューも充実。
千葉県で生まれ育った人の多くは懐かしさを感じる「フルヤ牛乳」を使ったソフトクリームも、ぜひご賞味ください!
小湊鐵道のオリジナルグッズ販売もあるので、お土産におひとついかがでしょう。
⚫︎こみなと待合室へのアクセス
「五井駅」東口より徒歩約1分
②高滝駅
高滝駅周辺は、市原市で最も観光スポットが充実していると言われています。
- 高滝湖
- 県内随一の貯水面積を誇るダム湖。釣りスポットとも知られ、ブラックバスやコイ、ワカサギなどの釣りが楽しめます。サイクリング、ボート遊びなどのアクティビティも豊富。
特に、手ぶらで行ける「高滝湖グランピングリゾート」が人気で、きれいな星空の下、おしゃれなドームテントで過ごす思い出はきっと宝物になるはず。
⚫︎アクセス
「高滝駅」より徒歩約10分 - 詳細を見る
- 市原湖畔美術館
- 巨大な展望塔が目印となる、高滝湖のほとりにある美術館。
現代アートを中心として企画展が実施されており、大人から子どもまで楽しめる体験型ワークショップも開催されます。
併設される「Pizza BOSSO」は、千葉県産の食材にこだわった人気のピッツェリアレストラン。
500度の高温薪窯で丁寧に焼き上げた本格ピザをご賞味ください。
⚫︎アクセス
「高滝駅」より徒歩で約20分、タクシーで約3分(事前予約推奨) - 詳細を見る
- 市原ぞうの国・さゆりワールド
- 国内最多のゾウが集まる「市原ぞうの国」。ゾウたちによる楽しいパフォーマンスは必見!姉妹園さゆりワールドは、動物たちと近距離でのふれあいができるのが魅力。なんと、キリンとテラス席で軽食を食べられるサービスも。
⚫︎アクセス
「高滝駅」より無料送迎バスで約10分(完全予約制) - 詳細を見る
③養老渓谷駅
房総里山トロッコの終着駅。駅舎内には足湯があり、黒湯の温泉を楽しめます。
養老渓谷でのハイキング帰りにひと休みするのにもうってつけです。
関東で最も遅くまで紅葉が見られることで知られている養老渓谷の最寄り駅になっています。
箱根・日光よりも1ヶ月遅く、12月ごろまで紅葉が楽しめます。 紅葉狩りの後は、養老渓谷温泉でゆっくりと心身を癒してください。
⚫︎養老渓谷へのアクセス
「養老渓谷駅」より徒歩約30分(レンタサイクルやタクシー予約などを推奨)
一部区間で鉄道が停止しています。
9月8日の大雨の影響により、月崎-上総中野間の鉄道が停止しております。
【2023年10月現在】
養老渓谷までの区間を「代行バス」が運行しているので、特に養老渓谷への観光をご検討されている方は、参考にしてください。
7.地元住民による特産物販売が盛んな駅舎も
小湊鐵道の沿線では、地元住民の方々による町おこしが活発に行われています。
週末には朝から有志の方々が集まり、地元産の農産物や軽食などを販売することも!
実際の開催日は、各団体の公式SNSなどをご確認ください。
- 里見駅
- ボランティア団体の「喜動房倶楽部(きどうぼうくらぶ)」が直売所と駅喫茶をオープン。
地元産の新鮮な野菜はもちろん、春は釜焼きピザ、夏にはかき氷なども食べられます。
運が良ければ、市原市の加茂地区でしか採れないと言われている、「幻の野菜・加茂菜(かもな)」を見られるかも!
加茂菜漬けの太巻きはどんな味がするのか?ぜひ自分の舌で確かめてみてください。 - 詳細を見る
- 上総牛久駅
- 駅前商店街の方々が、上総牛久駅までやってくる「出張牛久商店街」!トロッコ1号が到着すると、おそろいの法被を羽織った店長たちがお出迎え。
停車している車両の中から直接購入することができます。
昔ながらの和菓子店のお饅頭や、精肉店のコロッケなど、商店街だからこそバリエーションも豊富。
トロッコで美しい景色を眺めながら食べれば、もっとおいしく感じるでしょう。 - 詳細を見る
8.チョイのりができる「里山フリーきっぷ」がおすすめ!
小湊鐵道を、「交通手段」としてだけでなく「体験」として楽しみたいという方に向けて、チョイのりができる「里山フリーきっぷ」が販売されています。このきっぷは、高滝駅〜上総中野駅間の乗り降りが自由で、片道1回分のトロッコ指定席も無料。
トロッコからの絶景を気軽に楽しむのも良し、観光スポットが特に充実している高滝駅にも止まるので、下車して周辺を1日しっかり散策するのもおすすめです。
養老渓谷駅や里見駅、上総牛久駅には駐車場があるので、マイカー観光の際にも安心してトロッコ乗車を体験できますよ。
<里山フリーきっぷの料金>
大人:1,400円
小人:1,000円
発売箇所:里見駅・養老渓谷駅・車掌
<駐車場料金 >
養老渓谷駅:1日500円
里見駅:1日500円
上総牛久駅:1日200円
「千葉ぐるっとパス」優待対象施設
さらに小湊鐡道は、対象エリア内で高速道路の乗り降りが自由になるETC車限定のお得なサービス「千葉ぐるっとパス」の優待対象施設にもなっています。 養老渓谷駅の駐車場料金が無料になるので、詳細は下記のリンク先からチェック!
9.いすみ鉄道も気になるなら「房総総横断記念乗車券」がおすすめ!
いすみ鉄道は、千葉県の大多喜町といすみ市を結ぶローカル鉄道。
一面黄色の菜の花畑の中を走り抜けることから、「菜の花列車」と呼ばれることもあります。
「小湊鐵道」と「いすみ鉄道」、これらのローカル鉄道をまとめて楽しみたいという方には、「房総横断記念乗車券」がおすすめ。
この乗車券は、小湊鐵道の始発駅「五井駅」から、いすみ鉄道の終着駅「大原駅」までをスムーズに乗り継げる片道きっぷです。
五井駅と大原駅は両方ともJRが走っているので、こちらのチケットを利用される際には電車でのアクセスが便利です。
<房総総横断記念乗車券の料金>
大人: 2,000 円
小人: 1,010 円
10.小湊鐵道さんから一言!
まもなく100周年を迎える小湊鐵道。駅舎や機関庫は、当時に造られたものを今も使用しています。
現在走っている「レトロキハ(キハ200系)」に搭載されているエンジンも、戦前から使われているもの。
本物のレトロ車両をありのまま残しているケースは珍しく、特に関東圏ではほとんど見ることができません。
ぜひ、小湊鐵道で「本物のレトロ」を楽しんでください!
11.まとめ 小湊鐵道に乗ってみよう
昔ながらのレトロな鉄道に乗って、千葉県の豊かな自然を感じてみませんか?
沿線には四季折々の絶景スポットや、ユニークな体験ができる観光スポットも多数あります。
房総観光の際は、ぜひ小湊鐵道にも立ち寄ってみてください。
- 小湊鐵道
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