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千葉県成田市にある宗吾霊堂は宗吾様の名で親しまれる古刹。桓武天皇の時代に征夷大将軍坂上田村麻呂が房総を平定した際に、戦没者供養のために建立された寺院です。大本堂裏手に広がる境内には7,000株の紫陽花が植えられており、6月には紫陽花まつりも行われます。
歌舞伎で知られる義民佐倉宗吾は、今から350数年前の承応元年(1652年)に、佐倉藩主暴政のため、凶作と重税に苦しむ農民を救うため、公津村(現在の成田市)の名主の木内惣五郎は、当時禁じられていた四代将軍徳川家綱への直訴を決行し、大勢の農民を救いました。しかし翌年8月に、その罪をとがめられて、木内惣五郎と4人の子供たちは処刑されました。その刑場跡が、現在の東勝寺のある場所といわれています。
宗吾御一代記館は、宗吾霊堂境内にある資料館です。義民・佐倉宗吾の生涯を再現しており、佐倉騒動の発端から甚兵衛渡し、妻子の別れ、直訴から処刑にいたるまでを等身大人形66体で13場面に配置してあります。各場面に説明がついており楽しみながら歴史を学ぶことができます。
寺は鳴鐘山・東勝寺宗吾霊堂と呼ばれます。後年、佐倉藩は失政を悔い改め宝暦2年(1752年)に惣五郎100年忌の時、堀田正亮公が宗吾道閑居士との法号を諡号しました。以来、惣五郎は宗吾と呼ばれるようになりました。境内には、木々の緑につつまれ春の花見、また数多くの紫陽花、秋の紅葉にと年中人出が絶えません。
施設名 |
宗吾霊堂 |
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所在地 |
千葉県 成田市 宗吾1-558 |
定休日/休業日 |
無休/宗吾御一代記館は月曜日(祝日の場合は翌日休館)が休みとなります。 |
駐車場 |
あり |
施設オプション |
トイレ設備あり |
車で行く |
東関東自動車道「佐倉IC」より20分、東関東自動車道「富里IC」より20分 |
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電車で行く |
京成線宗吾参道駅から徒歩12分 |
バスで行く |
京成電鉄成田駅から千葉交通宗吾線「宗吾霊堂」下車徒歩2分 |
見ごろ・シーズン |
3月、4月、6月 【さくら】3月~4月 |
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この情報は2022年5月25日現在の情報となります。