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常灯寺は、寺伝によると奈良時代の高僧行基(ぎょうき)の創建とされる真言宗智山派(ちざんは)の寺、通称・常世田薬師として知られています。
江戸時代から明治時代にかけては、東総の三薬師(常灯寺・旭市中谷里の尾世川薬師寺・匝瑳市野手の泉養院[廃寺])として隆盛を極めましたが、大正時代に無住寺となり、荒廃していた寺を地元の人々が守ってきました。
通称「常世田薬師(とこよだやくし)」の名で親しまれ、目の病にご利益があるとされ、人々に篤く信仰されています。
毎年1月8日に国の重要文化財である「木造薬師如来坐像(もくぞうやくしにょらいざぞう)」がご開帳(7時~12時)されます。
木造薬師如来坐像は、像高140.9cm、ヒノキ寄木造りで全面に漆箔(しっぱく)を施しています。
細かく彫り出した螺髪(らはつ)、伏目の彫眼、ふくよかな顔、流麗な衣文は平安時代後期の定朝(じょうちょう)様式を伝えており、関東における鎌倉時代初期の代表的な作例で国の重要文化財となっています。
施設名 |
常灯寺(常世田薬師) |
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所在地 |
千葉県 銚子市 常世田町53-1 |
車で行く |
東関東自動車道、佐原香取ICから国道356号線で約1時間 |
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バスで行く |
JR総武本線旭駅からバス双葉町行き「常世薬師」下車徒歩5分 |
文化財 |
県指定文化財 常灯寺の本堂は附随して宮殿、棟札とともに、昭和54年(1979年)3月2日に千葉県の有形文化財(建造物)に指定されました。 |
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この情報は2022年12月20日現在の情報となります。